K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Denny Zeitlin: Cathexis (1964)より端正な音をしっかり聴かせるような

Denny Zeitlin: Cathexis(1964, Columbia)
A1. Repeat(Zeitlin)
A2. I--Thou(Zeitlin)
A3. Stonehenge(Zeitlin)
A4. Soon(I. Gershwin - G. Gershwin)
A5. Nica's Tempo (Gryce)
B1. Cathexis(Zeitlin)
B2. 'Round Midnight (Williams, Washington, Monk)
B3. Little Children, Don't Go Near That House(Zeitlin)
B4. Blue Phoenix(Zeitlin)
Denny Zeitlin(p), Cecil McBee(b), Freddie Waits(ds)
Producer: John Hammond

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このレコードはとても好きで、結局、モノラル盤まで入手した。

モノラル盤を買う目的は音圧の高さ、で、奏者との距離を詰めるような聴感。

このアルバムでは音圧の強さよりも、より端正な音をしっかり聴かせるような、そんな印象だった。その気持ちの良さ、ったら。結局、表裏2回も聴いてしまった。

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[2011-03-23記事] いつ聴いても1960年代のジャズとは思えない

降ったり、止んだりの天気が続いている。だから走るタイミングを掴み切れなくて、今週は走っていない。だから何となく身体的には燃え切らない何かを抱えているよな感じ。少し気持ちわるい。それでいて呑み続けているのだから、困ったものだ。

そんなぼおっとした朝の目覚めに聴いている一枚。いつだったかのディスク・ユニオンの買い物で、昔のレコードガイドでみてから気になっていたLive at the Tridentを入手した。弾いているのはデニー・ザイトリン。派手な楽歴はないのだけど、何となく気になる精神科医もやってるピアノ奏者。ボクはドラムが煩いこのライヴ録音より,このCathexisが好き。

Cathexis:対象にある感情や関心を注ぐこと、精神科用語のようだ。インテリっぽい、嫌な感じの名前なんだけど、音は凄くいい。本当に1964年?といった音。ビル・エヴァンスの先を行くような、70年代の音を先取り。えっ,て感じで最後まで釘付けになる。軽い緊張感を孕んだ演奏が気持ち良く、とても好きだ。

というザイトリンなのだけど,近年のVenus盤までの進化が少ないのが惜しいなあ。と、いつも思ってしまうのも事実なのだ。それぐらい、この時期の演奏がいいってことなのだけど。

 

 

カセクシス+2

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