K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

高柳昌行: A Jazzy Profile Of Jojo (1970) ホーンセクションのアレンジが時代モノだけど



高柳昌行: A Jazzy Profile Of Jojo (1970)
A1. The Things We Did Last Summer 3:42
A2. Who Can I Turn To 3:03
A3. That Old Feeling 2:37
A4. Prelude In Chords 1:12
A5. Rock-A-Bye Your Baby With A Dixie Melody 2:36
A6. There'll Never Be Another You 3:39
B1. Say It (Over And Over Again) 3:14
B2. My Foolish Heart 4:19
B3. Moritat 3:14
B4. Prelude No.4, Op.16 1:13
B5. Embraceable You 3:33
Masayuki Takayanagi(g), Masanaga Harada(b), Hiroshi Yamazaki(ds), Takeshi Shibuya(p, arr)
Horn section:
Tadao Taniyama(tb), Tomoaki Hashizume(tb), Masahiro Nakajima(tb), Yukio Eto(fl), Katsumi Kurosawa(flh), Teruyuki Fukushima(tp)
Recorded March 26 & 29, 1970 at Tokyo Studio Centre.
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最近の再発盤。すでにオリジナルのレコード盤は高価なので嬉しい。とてもしっかりした音で、レコードで鳴らすと眼前でギターが鳴るので嬉しい。クールっぽい伝統的なジャズなんだけど、当時のクリッド・テイラー・プロデュースのアルバム的なブラスが付加されている。編曲は渋谷毅。面白いことに、以前聴いたときほど、ブラスは嫌じゃないぞ。管のざらっとした音色が楽しい。

 

[2016-7-2記事]

高柳昌行が真っ直ぐなジャズをやっているアルバム:

 ただし録音がcool jojo/second conceptより10年ほど古い。しかし、高柳、渋谷、原田、山崎のカルテットは、cool jojoと同様の空気感で伝統的なジャズをやっている。高柳のモンクのようなギター。スムーズに弾かずにタイミングをうまくブレークさせたり、音の立ち上がりが異常に鋭かったり、聴いていて楽しい。ただ、cool jojoのような、ギターとピアノの競うようにテンションを上げていく、ような感じはない。

 ちょっとしんどいのは、付加されたホーン。丁度、ハンコックのSpeak like a childのような感じで旋律が付加される。オマケ。このホーンアレンジが1960年代のギルのような感じ(?)で、時代がかっている。そこが残念。

 ただ、そんなことはどうでも良いくらい、高柳のギターは面白い。

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