30年前と変わらぬ感じのディスクユニオン御茶の水店(新譜在庫は劇的に減ったけど...)
-------------------------------------
月曜から仕事で都内・神奈川をさ歩いている.金沢と比べて救いがないほど照り返しが暑い.だから夜には疲れ果てる.また,お決まりのように友人と呑む.金沢に転居してからの約1年は電車に乗っていない.そのせいか二日連続で,電車で寝過ごしてしまった.少し凹んでいる.
忙しい仕事ではないので早く終わるし,空き時間もある.そんなときに必ず出かけるのはレコード屋.今回も御茶ノ水と関内のディスクユニオンに出かけた.関西にいた学生の頃,David MurrayやShannon Jacksonのマイナレーベル盤を買うために夜行の鈍行で御茶の水に行った30年前.明治大学から立看(米国帝国主義と斗う,とか書いてある看板ね)がなくなって綺麗になったくらいかな,あまり大きな変化がない御茶ノ水が大好きなのである.勿論,駿河台下に広がる古書店と抱き合わせで一日でも二日でも過ごせる場所なのである.
最近はCDをamazonで買うことが多い.だから大型店舗の閉鎖が相次いでいるのだろう.だけど,新たな音楽との出会い,的な驚きや悦びはどうもネットでは難しい.偶然手にジャケットから伝わる何か,とか,偶然店でかかっている音,とか,そんなところから新しい音の入口が開いているから.そのような偶然性,想像の連鎖を喚起するような何か,がネットには不足し,ちゃんとしたレコード屋にはあるのだ.
それにしても30年にわたってお世話になっているディスクユニオンなのだけど,目に見えて新譜在庫が減り続けている.その意味では,30年前の感動が完璧になくなっている.リアルな店舗の意味がなくなってきて,とても悲しい.目当てのCDを決め手探しに来るときは,ほとんど気持ちの中で合掌.だからamazonで注文,になってしまうのだ.今は「中古CD/LP」のショップとして使っている,のが実態.関内店に至っては,9割方が中古になっている.なんか,それはそれで寂しい時代の流れだと感じるのは,あの甘酸っぱい輸入盤のヴィニールを破る愉しみを知っている世代だからかなあ,思うこの頃なのでした.
お茶の水駅に降り立つと,19の頃と変わらぬ弾んだ気持ちになれる
神保町も夏雲の下
今回は神保町の店で大量購入