昨日の金沢は最高気温35度.この夏一番の暑さ.一日中,暑さが職場の話題だったような気がする.しかし,今週前半を東京・横浜方面で過ごした私としては,なんとも優しい夏の金沢なのである.日差しさえ避ければ,案外と涼しい風が山とか海から吹いているし,夜半には25〜26度まで下がり,とても爽やか.水曜日遅くに小松経由で帰宅したとき,ほんとうに「極楽」感がとても強かったのである.金沢在住1年まであと3週間で,ほぼ全季節を経験したのだけど,ボクの肌合いにぴったりの麗しき街であることが分かった.この湿潤な空気が肌に馴染む感覚が気持ち良い日々.東京から金沢に戻って,そんなことをぼんやり思いながら過ごす一日は楽しく,朝からとても気分がよかった.
気分のよい一日の締めは尾山町の「コルサロ (Corsaro)」.この金沢としては暑苦しい夕暮れに,友人達とテーブルを囲んだ.メンバーのJさん,Iさんが懇意にしているイタリア料理の店に,犀川の南からウキウキ・イソイソと出かけた.金沢の和食もいいのだけど,フレンチやイタリアンも美味しい店が多い.という訳で,金沢初心者はとても楽しみにしていた.結論から云うと,ゆっくりゆっくり運ばれてくるお任せの料理とワインで,19時のスタートから23時前まで隙なく楽しめた.よく呑み,よく食べ,よく喋り,よく笑う友人達と過ごす「コルサロ (Corsaro)」は,忘れがたいひとときとなった.ボクは料理の仔細を覚えるのは苦手なんだけど,ボルチーニのリゾット,万寿貝のパスタなどなどなど....ボクが好きな金沢の肌合い,の中には,こんな人達・店が醸す空気もあるのだ.帰途,そんな気持ちをゆっくりと噛みしめて終える一日がとても嬉しい金沢の夜だった.
昨日は夕暮れの街が高揚感を誘っていた
店内と席から見えるお庭.暑くなかったら,屋外もよさそうなんだけど
ゆっくりと出てくる料理の一つ一つに滋味があって,吸い込むようにワインを呑んでいた
ボルチーニのリゾットと万寿貝のパスタ
お腹への収まりが程よかった.
メンバーの大成功イベントのお疲れ様サプライズ(憎い!),と切り分けたあとのデザート.
空けたワインは何本だったか....