Aretha Flanklin: Live at Fillmore West (1971, Atlantic)
A1. Respect
A2. Love The One You're With
A3. Bridge Over Troubled Water
A4. Eleanor Rigby
B1. Make It With You
B2. Don't Play That Song
B3. Dr. Feelgood
B4. Spirit In The Dark
B5. Spirit In The Dark (Reprise With Ray Charles)
B6. Reach Out And Touch (Somebody's Hand)
最近は思索的な音、静謐な音世界、そんなものばかり聴いているのだけど、食生活で例えるならば野菜中心の食事。感覚は澄み渡ってくるトコロがあるのだけど、老境近しと達観するにはまだ早いキモチなので、それも如何なものかと、ふと思う。たまには肉を食べなきゃ。
とりわけ,今週は忙しいのでちょいとした景気付けをしなくちゃと思って聴いたのが名盤として名高いコレ、アレサ・フランクリンのライヴ。ECMの音が抽象化の果てにあり、感覚の上に浮遊させるような音楽であるならば、このアレサは(というか、ソウルミュージックは)、祝祭的な揺らぐリズムで大地のうえに肉体をどっしりと置くような感覚。その叫び、悦び、哀しみが足の裏から沸き上がってくる。
ボクがもっているのはLPレコードで、このあいだニューヨークで買ったもの。わずか3ドルの中古盤。ジャケットは擦り切れている。だけど何ていうのか、レコードを手に取ると、なんとなく音楽の熱狂が針を落とす前から感じるのが,いいんだなあ。まあ、こんなつまらないコトを書いていないで、まずは感じなきゃね。
それにしてもキング・カーティスのバック・バンドもソリがとても良くて、それを聴くために買ったようなLPでもある。ギターはコーネル・デュプリーだしね。でも聴いていると、アレサの唄に圧倒されて、彼らのことを忘れていることも付け加えておこう。