かの国から帰って、呆けたような気持ちで時間を過ごしている。寝そべって、音楽を聴きながら寝入ったり、起きあがってビールを呑んだり。気怠いような、ふわっとした感覚。それも悪くない。
今朝、レコード棚から取り出して、MMカートリッジがついている方のターン・テーブルに載せて聴いたのは、懐かしいイザベル・アンテナ。とても軽い欧州味付けのボサノバやジャズが取り上げられている。寝そべって聴くのに丁度よい。レコード針のスクラッチ音とともに、呆けた頭にあのバブル前の懐かしい時代が淡く蘇るように感じる。ほんとうに時間の流れが、蜻蛉のように淡いものじゃないかと思えてくる。そんなことを考えながら、甘くすら感じるあの頃の空気を少し吸ってみた。そんなレコード盤。
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Isabelle Antena: Hoping For Love (1987, CREPUSCULE)
A1. Otra Beberia :オートラ・ベベーラ
A2. Des calins, Des Caresses :甘い言葉と...
A3. Sweet Boy :スウィート・ボーイ
A4. Laying On The Sofa :ソファに横たわって
B1. Le Poisson Des Mers Du Sud :南の海の魚
B2. Quand LeJazz Entre EnLice :ジャズが闘う時
B3. Melodie :メロディー
B4. L'ideal :理想のひと
B5. Musique De 4 A 6 :4と6の間に
B6. Toutes Les Etoiles De Tunisie :チュニジアの星たち