K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Andre Previn: Live at the Jazz Standard (Decca) ああ忙しい、という時に


 プレヴィンは何となく好きで、少しづつレコードやらCDが集まっている。昔のコンテンポラリー盤もとても良いのだけど、最近のフィンクとのデュオもプレヴィンの華麗(というか、田舎くさくゴージャスと云ったほうがもっと合う)なピアノが映えていい。DGからエリントン集とかガーシュウィン集が出ていて、彼のピアノ、クラシックとジャズの両性具有のような音を存分に楽しむことができる。決して、昔あったようなクラシックとジャズの融合ではない。一つの結晶体なのだけど、カット面によってクラシックの魔力やジャズの魅力を放つ両性具有。

 このアルバムはライヴだけあって、ジャズの香りが少しだけ優っていて、むせ返るような音の芳香よりも、気持ちをやわらげるようなゆったりとした時間が流れている。音の美しさが添えられて。だから本当に気楽に、最上のBGMとして聴いている。

だから、ああ忙しい、という時にポンと思い出して聴いている。LPレコードと違って1時間は音を垂れ流してくれるしね。

 

Andre Previn: Live at the Jazz Standard(2000, Decca)
   1. Westwood Walk
   2. Hi Blondie
   3. My Funny Valentine
   4. What is this Thing Called Love?
   5. Come Sunday
   6. Fungo
   7. Chelsea Bridge
   8. Bye Bye Sky
   9. Batter Up
  10. Quiet Music/ New Valley
  11. Oh, Lady Be Good
  12.IGot Rhythm
Andre Previn(p), David Finck(b)