K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

A&D GX-Z9100とAudacity: カセット・テープの音を取り込む


 昔はカセット・テープに随分とジャズを録音していた。1980年前後、油井正一Aspect in JazzとかNHKのライヴSession79、民放のFMであったGolden Live stage。随分、貴重な録音も多かったように思う。引越を重ねるうちに大半を処分してしまった。だから植松孝夫/元岡一秀のimpressionsとか沖至のなすの花とか、今は頭のなかにしか残っていない。残っているのは、マイルス復帰の大阪公演(いかんことだけど)と旅行の際に買った海外の民族音楽の類だけ。

 亡父の遺品である音響装置で真空管のアンプやJBLのスピーカーは重宝しているのだけど、CDプレイヤーはトレイ駆動装置不良だったり。20年以上昔の機械だからね。奇跡的にカセットテープ・デッキが生きていることに気がついた。A&DのGX-Z9100という。1988年発売というから、もう生まれてから成人している。参照サイトにも書いてあるが、A&Dは経営不振になったオーディオの名門赤井電機ナカミチとともにカセットデッキで著名)に三菱電機が資本参加してできた統合ブランド。だから基本的には赤井電機の製品。(余談だけど、当時の赤井電機の社長は知人の父上であることに気がついた)。

 今朝、夜明け前に東欧の民族音楽のカセット・テープを聴いてみた。それが案外聴けるので、嬉しくなってしまった。とは云え、機械なので寿命は気になる。聴きながらデータに変換した。PCはMACminiでOSはLion。LionからRosettaを搭載しなくなったので、昔から使っていたSWは使えない。見つかったのはAudacity

とても使いやすい。96kHz、24ビットサンプリングでデータに変換し、AIFFで保存、iTunesに登録した。数少ないカセットテープ音源を保存しようかな。

 音源からのサンプリングはOnkyoのSE-U55GX、これも安価なのだけど安心して使えるオーディオプロセッサ。ラックスマンのDA変換器を入れるまで、これでディジタル音源を聴いていたもの。