おなじみのレーベルなのだけど、Blue Note Inc. Ney York USAがみそ。後年(レーベル売却後は)はLibertyとなる。これはアルフレッド・ライオン時代のBlue Noteということ。
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相変わらずLPレコードに憑かれている。そんなときは衝動を抑制しないで、憑き物が落ちるのを待つ、と言い訳しながら気の赴くまま蒐集。昨日は宅急便でオークションに出品しているショップから、レコード9枚到着。AORのようなもの(Boz Scaggsの初期、サイモンとガーファンクルの1981年再結成、スティーリーダンの1枚目)、サミー・デイヴィスJr、ジョン・クレマー。それとBlue Note4枚。オリジナル盤を含むが、全て1000円近辺ということで驚き。
貨車が写った盤(Jimmy SmithのMidnight Special)はNYC盤(オリジナルBNで4000番代)、あとのJimmy Smith, Gene HarrisのThe 3 sounds, Duke PearsonはLiberty盤。Duke PearsonはオリジナルがLiberty盤じゃないかな。BNのNYC盤ははじめてなので、録音的にどうだろうという関心。演奏よりも。
オリジナル盤信仰は全くなくて、1000円ちょっとだったので好奇心そのもの。
ジャケットの光沢がよく厚手。これは明らかにLibertyになって質が落ちている。
中袋は名盤ばかりで....
さて音なのだけど、若干音圧が高いような太い感じと、残響が印象的。でもね、ピアノがないとあまりよく分からないなあ、が本音。何となくJimmy Smithがオリジナル盤の値付けと縁遠い(とっても安い)理由がなんとなく分かってしまった。演奏はよくて、十分楽しめたのだけど。
1970年代末のBlue Noteの輸入盤の質の悪さには辟易した。反っているし、ジャケットのボール紙も汚い。1960年頃からゆっくりゆっくりと質が落ちる軌跡は、まさにヴェトナム戦争をはさんで、米経済がゆっくりと低迷していった時代そのもの。あの頃は米経済が復活するとは思わなかったなあ。日本は絶好調だったしね。日経のヒル女史の連載とあわせ、そんなことを思った。