K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Billie Holiday: Lady in Satin (1958)


 Exile recordsの村田さんに聴いてから、Columbiaの1950-60年代のレコードが気になっている。音質が気持ちにうまく合い、カツンと硬質の音が響く。Miles, Monkなんかが狙いかな。それに沢山のヴォーカルのレコード。

 今日届いたのはビリー・ホリディの遺作。半世紀以上前のレコード盤。この吹き込みの後、44歳であちらへ行ってしまう。

 このレコードも期待した通り、とてもすっきりしたリアルな音。もう声域がすぼまった晩年の声には艶もない。若い頃の面影がない、というのはチェット・ベイカーの晩年の風貌と同じだね。だけど、呟くような声の深み、のようなものが惹きつける。盛り上がりもせず、不思議な唄が延々と続く。最後には、終わって欲しくない、と思った。

Columbiaの6EYEレーベル(オリジナルじゃないかな)