彼が生きていた時間を、そのまま届けてくれたアルバム。最期の時間、に違いない。
ECMのアルバムで感じた、些細とは決して云えない苛立ちに近い感覚、はない。
彼の時間がとても忠実に、美しく記録されている。
2008年のニューヨークの録音、デンマークの音楽財団の支援で吹き込まれたもの。だからデンマーク人のドラマー。
それにしても、こんなに少ない音の数で空間を埋め尽くし、迫ってくる音楽こそ、彼の神髄なんだろうな、
って、ごく近年聴きはじめて思うようになってきた。
同時に届いたWinter & WinterのPaul Motianのアルバムも素晴らしく、菊地さんとの共演はともかくとして、彼の存在感の凄さ、を知った。
皆、冥界へ。合掌。
参考記事:
kanazawajazzdays.hatenablog.com
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菊地雅章: Kikuchi/Street/Morgan/Osgood (2008, ILK)
1 No. 11
2 No. 8
3 No. 4
4. No. 5
5. No. 9
6. No. 7
7. No. 10
8. No. 13
Masabumi Kikuchi (p) , Ben Street(b), Thomas Morgan(b), Kresten Osgood (ds)
Released : May 25, 2015