K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

The Trio Featuring Hank Jones, Wendell Marshall And Kenny Clarke (1956)実は好きな奏者

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この記事を読んで、何となく気になっていたレコード。ハンク・ジョーンズについて書いたことなかったけど、実は好きな奏者。

先日のDUでようやく入手。2000円前後だったかなあ、オリジナル盤が。レコードのセドリ師が成り立つ、のじゃないかね。こんなアルバムも好きなんですよ、タマには。

Savoyって、何となく意識から外れているので、余計になんだけど。録音はRVG。案外、ジャズ喫茶で気になるようなアルバム、じゃないかなあ。それにモノラル盤の音圧、を楽しめる。高価なBN盤と比べると、CP感は半端ではない。嬉しい。ライオンのジャズ感のようなものから脱け出た軽さ、のような感覚もある。

ボクが聴きはじめた頃(1979年)、ハンク・ジョーンズの人気は高くて、それは日本企画盤East WindでのGJT。やはり話題沸騰中だったVSOPのロン・カータートニー・ウィリアムスとの意表を衝くトリオだった、から。ミス・マッチの極みのようで、あの野球ジャケットのアルバムが良かった、バックと対照的なピアノの軽いビート感が。

だからハンク・ジョーンズトミー・フラナガンと同じくらいの人気じゃないのかなあ、と思ってた、ルネさん! 多分に聴きはじめの時期次第なんだろう、けど。

ボクは最終的にはGJTではなくて、MuseのBop reduxが好み。控え目なバックがうるさくなくて、よろしい。このアルバムを聴くと、ハンク・ジョーンズって変わらないなあと思う。端正、落ち着き、ささやかな煌めき。デッドなRVGのピアノ録音によくフィットしている。そこには、ヒルのRVG録音のような違和感は全くない。昨年、RVGが亡くなったときに取り上げたアルバムのなかにもジョーンズは2枚あった。まさにキラっと光る名脇役的な存在なのだけど、その音場のままでのリーダ作だけど、だからこそいい、と思う。ケニー・クラークの力が抜けたドラムも、うまくマッチしているのだ。

The Trio

The Trio

 

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The Trio Featuring Hank Jones, Wendell Marshall And Kenny Clarke (1956, Savoy)
A1. We're All Together(Hank Jones)
A2. Odd Number(Hank Jones)
A3. We Could Make Such Beautiful Music Together( Sour,Manners)
A4. Now's The Time (Charlie Parker)
A5. When Hearts Are Young(Romberg,Goodman)
B1. Cyrano(Ozzie Cadena)
B2. There's A Small Hotel (Richard Rodgers)
B3. My Funny Valentine Richard Rodgers)
Hank Jones(p), Wendell Marshall(b), Kenny Clarke(ds)
Engineer: Rudy Van Gelder

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