Bishop Museum – The Hawaiʻi State Museum of Cultural and Natural History
ハワイに関する一番の関心は、この孤立した島嶼に人類がどのように到達したのか、ということ。1000km以上、島を隔てる海を越えて人類が移動する、それは何なのか。数万年前の沖縄への人の移動が「舟」の利用を意味する、ということとともに興味を惹かれる。
台湾から、マレー、インドネシアから太平洋一帯、マダガスカルにわたるオーストロネシア語族の移動が、最後のGreat journeyとして魅力のあるものであることは間違いない。そのなかでポリネシア人の移動の最後、紀元前らしい、がタヒチ、マルケサスからのハワイへの移動。Great journeyの仕上げである、ベーリング海峡からの「新大陸」への移動から2万年以上後、の話である。
柳田國男の椰子の実の話ではないが、多種多様な日本人の人種的な基層の一つが、南方系であることは広く共有される意識ではあるが、台湾から拡散した語族の一部が北に拡散してもおかしくはなく、そして、その縁戚がハワイに到達したのである。
ピジン英語が拡散する太平洋地域、そしてピジン漢語たる日本語、クレオール語を容易につくる基層がある。そんな意識をなぞりたい、ような気分で出かけた。
追記:
ふっと思ったのだけど、明の海禁策の空白を衝く形で、ポルトガルにはじまる西洋の進出があったのだけど、鄭和の路線を強めていたら、ハワイに至る太平洋は中国の海になったのでは、と思う。あそのとき日本は、とか考えてしまう。まあ英国のwatch dogとしてスタートした維新時の忍従の力量からすると、何とでもしていたように思うが。
特別展
建物は古い学校跡、だそうだ。
本館ホール
特別展
あやとり
舟。星をみながら位置同定を行う航法。タヒチと行き交いがあったようだ。