K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

森山威男: Hush-a-bye

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森山威男: Hush-a-bye
  1. Sunrise
  2. Hush-a-bye
  3. North Wind
  4. Lover Man
  5. Snow Tiger
森山威男 (ds), 小田切一巳(ts,ss), 板橋文夫(p), 望月英明(b), guest 向井滋春(tb)
録音:1978年2月27日

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前掲の小田切一巳リーダ作のあまりの良さ、と録音の冴え無さが気になって、他のアルバムを探す。

上記ブログによると、森山威男のHush-a-byeとニューハードのみとのこと。買いっぱなしのアルバムのなかにHush-a-byeがあったので、早速聴くことにする。夏休み様々である。

狙い通り、綺麗な録音での演奏。突き上げるようにドライヴする森山、板橋、望月のトリオの上でのサックス、悪い訳がない。丁寧で緻密な音を畳みかけてくる。響きは太く良い。同時代で云うとグロスマンに近い感じ。

ど真ん中1970年代ジャズを存分に愉しむことができる。その頃のNHK-FMでのスタジオライヴなんかも、こんな感じが多かったなあ、と懐かしくなってしまった。どこをどう切っても、「和ジャズ」なんて呼ばれる要素がない普遍的なジャズだと思うのだけど、やはり日本人が追求したジャズ固有の響き、のようなものがある。演奏者一人一人の音を聴きながら、そう思う。

これって何だろう。そんなチョロイ思考を撥ね付ける強靱な音がある、ということで十分なんだけどね。

このアルバムはCDでの再発ではあるが、さすがThink!のシリーズなので「CD臭さ」がなく音が良い。満足。

ハッシャバイ hush-a-bye

ハッシャバイ hush-a-bye