ボクにとってのドルフィーはLast Date。20代の仕舞い方の頃に、ディスクユニオン関内店で手にした蘭フォンタナ盤(ステレオ)にスッカリ魅了されて、なのだ。その前にはウォルドロンとかリトルとのセッションは聴いていたが、そこまでは魅了されなかった。確かにメンゲルベルクやベニンクの引き、も強かったと思う。
Out to lunchも早い時期に聴いていた筈なのだけど、印象は薄い。ドルフィーの管に惹かれた、のであって、グループ表現じゃなかった、からなのだけど。今ひとつ、ピンとこなかった。で、Out to lunchを買った契機を思い出させる一撃、のようなものをくらった。
そうジャズ批評の「私が好きな一枚のジャズ・レコード」特集だったのだ。殿山泰治。
大友良英のout to lunch。ジャケットを開いたら、殿山泰司が迎えてくれてクラクラした。しかも記憶にある文章。ジャズ批評の一文ではないか。ドルフィーへのオマージュ?でクラクラくる前に仕掛けで釣られてクラクラきてしまった。チクショウ。 pic.twitter.com/JJyX1jYLrz
— K’s Jazz Days (@KsJazzDays) November 18, 2019
実は、今のボクには大友良英も十分謎で、あのフレンドリーなエッセイで、音へ煙幕張られたような感じ。無心で聴いてみると、全貌が良くわからない。ということで、評判が良さそうな一枚を買って、開いたら、くらってしまった、という訳。
大友盤を聴く前に、ドルフィー盤をちゃんと聴こう。