Terry Riley: In C (1968, Columbia)
A. In C 23:50
B. In C 19:10
Bassoon – Darlene Reynard
Clarinet – Jerry Kirkbride
Flute – David Shostac
Lacquer Cut By – WG*
Leader, Saxophone – Terry Riley
Marimba [Marimbaphone] – Jan Williams
Oboe – Lawrence Singer
Piano – Margaret Hassell
Sleeve Notes – Paul Williams (23)
Trombone – Stuart Dempster
Trumpet – Jon Hassell
Vibraphone – Edward Burnham
Viola – David Rosenboom
Engineer: Fred Plaut, Russ Payne
Producer: David Behrman
Recorded at 30th Street Studio,New York City, 1968.
再発盤。200gの重量盤
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近年もクロノス・カルテットとのアルバムが出ていて気になっていたライリーのアルバムを入手。再発盤で200gの重量盤だけど、国内再発の半値くらい。
再生して面白いのは、古いJBLとはぴったりくるが、新しいタンノイで聴くと誇張された感じになる。クラシックよりはジャズ的な味の音だと、スピーカーが語る。
これがミニマルの元祖、1964年の作曲らしい。針を下ろすと、リズムパターンや反復からの微妙なズレが呼び起こす「アノ感じ」がライヒの18人と酷似。驚いた。
何回か聴くと、パターンの上に乗る管の音が、ライヒの厳格な音よりもルーズで面白い。そのあたりの偶発的な音、の面白い部分を採譜して再編したのがライヒか、と感じたがどうなんだろう。
レコード盤から沸き上がる弦や管の咆哮、が破壊的な心象よりも、1968年という節目の年から未来を睥睨したような、勝ちどきの曲に聴こえている。20年後のライヒの18人では、熱が鎮火したような冷たさを感じる。似て非なる対称性がまた面白い。