K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

宮本直介: Step! (1973) 知らなかったアルバム

宮本直介: Step! (1973, Three Blind Mice==>Craftman records)
TBM-20
1. Step Right Up To The Bottom
2. One For Trane
3. A New Shade Of Blue
4. Where Do They Go?
5. Blues
宮本直介(b) 信貴勲次(tp, flh) 古谷充(as) 後藤剛(ts, ss) 米田正義(p) 中山正治(ds)
Engineer: 神成芳彦
Producer: 藤井武
Recorded at AOI Studio Japan on August 25, 26 1973
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ドカンと入手したTBMのCDをしょぼしょぼ聴いている。音楽を聴きたいという熱量が少々落ちている。そんな中で、耳を惹きつけたのはこのアルバム。奏者もアルバムもその存在を知らなかった。

 1970年代のジャズの熱さをそのまま封入したような演奏。ボクが聴きはじめた頃のNHKのライヴ番組セッション79なんかで感じた空気感。佐々木秀人・関根敏行のStop overにも通じる感じ、大好物:

 

全曲通じ曲や編曲があの時代の空気感そのもので、このアルバムの良さを決めている。際立って優れたソロがある訳ではないが、粒の揃った感じでBeyond-Coltraneの曲調を決めている。そのベクトルの揃い方がばっちり。背後でビートを打ち続ける宮本直介の図太い音に惹かれる。

面白いのはTBMの色、のようなものをあまり感じない点かな。ある意味、(当時の)普通のジャズで変化球はないから。

ステップ

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