Thelonious Monk: The Last Concerts (1972, 1975, 1966, RLR Records)
[DISC 1]
1. Announcement 1:10
2. I Mean You 9:23
3. Ba-lue Bolivar Ba-lues-are 9:05
4. We See 9:18
5. Misterioso 10:23
6. 'Round Midnight 7:40
Thelonious Monk(p), Paul Jeffrey(ts), Larry Ridley(b), T.S. Monk(ds)
Newport Jazz Festival in New York", Lincoln Center, New York, Thursday, July 3, 1975.
7. Straight No Chaser 10:08
8. Off Minor 9:47
9. 'Round Midnight 6:54
[DISC 2]
1. Hackensack 12:01
2. Epistrophy [Theme] 1:05
3. Evidence 10:03
4. Blue Monk 10:56
5. Rhythm-a-ning 12:12
6. Bright Mississippi 10:05
7. Epistrophy [Theme] 1:01
Thelonious Monk(p), Paul Jeffrey(ts), Dave Holland (b), T.S. Monk(ds)
Village Vanguard, New York, Thursday, June 15, 1972.
8. Blue Monk 12:05
9. Crepuscule With Neliie 2:44
10. Rhythm-a-ning 5:48
Thelonious Monk(p), Charlie Rouse (ts), Larry Gales (b), Ben Riley(ds)
Live in Amiens, France, Wednesday, March 23, 1966.
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最初のモンクを聴いたので、
それでは、と最後のモンクを聴く。1975年のニューポート・ジャズ・フェスティバル。録音はあまり良くないが、大丈夫。
モンクが亡くなったのは1982年。ボクは既にジャズを聴いていた。演奏を継続していたエヴァンス以上に過去の人で話題にもなっていなかった。朝日新聞で彼の死を知ったが、まだ存命だったことに驚いた記憶。60代だったのにね。
1975年というと、既にニカ邸に引き籠もっていた時期ではないか。精神的に病んでいた、らしい。さて演奏だけど1941年のモンクと逆の印象。相変わらずのモンクの曲想であるが、打鍵に精彩がなく弱い印象。録音もあろうが。聴衆が大喜び、の様子との対比がちょっと寂しい。
あとはモンクカルテットとして、一つ前の1972年のビレッジ・ヴァンガードでの収録。ここでは完全にまだ現役。前年のロンドンでのBlack lionでの吹込みから半年強の時期。驚くのはベースがデイヴ・ホランド。マイルス・バンドを退団した頃ではないか。時々ソロもやっていて、バンドに強い躍動感を与えている。サックスのポール・ジェフリーも好み。
このセッションの後、1975年のラストセッションの間は、アート・ブレイキーやディジー・ガレスピーとのオールスター・セッションでモンタレーと欧州で吹き込み、のみ。これらも1972年。ほぼ、この時期までが現役のモンクであろう。
立ち枯れの樹木のような、ふっと音の命が消えていくような、そんなドキュメンタリーだ。