K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

スガダイロー: 2021 Dairo Suga Trio Live at Shinjuku PIT INN (2021) ピアノの上手さを真っ直ぐ聴かせる

スガダイロー: 2021 Dairo Suga Trio Live at Shinjuku PIT INN (2021, PIT INN MUSIC )
1.  Covid-19 (スガダイロー)
2.  I Loves You, Porgy (George Gershwin)
3.  海は見ていた (スガダイロー)
4.  時計遊戯 (スガダイロー)
5.  Moon River (Henry Mancini)
6.  Don Juan (スガダイロー)
7.  Acoustic Kitty (スガダイロー)
8.  みずなり (スガダイロー)
9.  Boléro (Joseph Maurice Ravel)
スガダイロー(p), 千葉広樹(b), 今泉総之輔(ds)
Recording, Mixing and Mastering Engineer : Akinori KIKUCHI (PIT INN MUSIC INC.)
Produced by  Dairo Suga
Co-Produced by Jiro SHINAGAWA (PIT INN MUSIC INC.)
Executive Producer Yoshitake SATO (PIT INN MUSIC INC.)
Recorded at Jazz Club Shinjuku PIT INN  on April 28th 2021
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スガダイローのピアノは苦手だった。ライヴで聴いて、そう思ったのだから、そうだったのだ。以前の記事の通り:

単に個人的な嗜好なのだけど、苦手なピアノ奏者が何人かいる。板倉克行、明田川荘之、ハクエイキムそしてスガダイロー。綺麗にピアノを鳴らす奏者達なのだけど、綺麗だから流れが途切れたり、ヨジれると、凄くストレスを感じる。無理な“遊び”が入っても。痛々しく聴こえる。綺麗にスカッと、あるいは隠微に弾いて欲しいと思うのだ。

スガダイロー: 公爵月に行く(2019) ピアノの響きの良さが全面に - K’s Jazz Days

綺麗に鳴らしているが粒立つ程でもなし、とイラっとする感じ。

ところが、公爵月に行く、からは、無理のない演奏がすっと入ってくる感じがあって、自然体で楽しめる。急激に気になる奏者に旋回した。面白い。

これは昨年のピットインでのライヴ。公爵月に行く、と同じメンバーでのライヴで同じような路線。やはり、ピアノの上手さを真っ直ぐ聴かせる。曲も上手く出来ている。仕方がないのだけど、ライヴなので好みから外れる曲もあるのが(6曲目)、残念。

あとベースの録音バランスが悪いのが気になったかな。