Booker Ervin: The Trance (1965, Prestige)
A. The Trance (Ervin) 19:26
B1. Speak Low (Weill) 14:52
B2. Groovin' At The Jamboree (Ervin) 6:30
Booker Ervin(ts), Jaki Byard(p), Reggie Workman(b), Alan Dawson(ds)
Recording: Willie Schmidt
Producer: Don Schlitten
Recorded in Munich, Germany; October 27, 1965.
入手盤は1972年黄緑レーベル。両側RVG刻印あり。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昨日、Exile recordsの店頭でピックアップした盤。
アーヴィンは管の響きが結構好きで、太い。で、ロリンズとコルトレーンからの同心円の交点にあるような、豪放ではあるがロングトーンで誤魔化さない緊張感のある演奏。
これは典型的にそんな音。全然小声でないSpeak Low の楽しいこと!
ジャッキー・バイヤードは「軽さ」が苦手なピアニストだけど、今回はあまり気にならなかったかな。アーヴィンに集中するからなあ。
彼を知ったのは40年昔に買ったEnjaの国内廉価盤Lament for Booker Ervin。これは1965年のベルリン・ジャズ・フェスティバルの記録であり、アーヴィンの長いソロが収録されている。この盤はその2日前の録音がこれ。ドイツ・ミュンヘンでの録音。ヴァン・ゲルダーはカッティングのみのようだ。そのためか、録音が実にバランス良く、1960年代のRVGと違う、が最初の印象だったが、なるほどね。
再びアーヴィンに耳がいくなあ。
追記:
この盤はRIAAで聴くと高音が跳ねていて聴き辛い。Columbiaカーヴで聴くとピッタリ。