K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Jimmy Cobb: The meeting (2007)  2000年代のコブ(追悼)

Jimmy Cobb: The meeting (2007, BARNETTE)
1. The Meeting
2. On A Misty Night
3. Full House
4. Mountain Blues
5. Book's Bossa
6. What Was
7. Beni's Mounce
8. I Only Want You
9. Prelude To A Kiss
10. The Vermonter
Jimmy Cobb (ds), Rob Bargad (org), Michael Erian (ts), Helmut Kagerer (g)
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4 generations of Milesのあと、このアルバムを入手した。コブの名前買い、じゃない。御茶ノ水のDUでいいな、と思ったらコブだったのだ。

リーダーアルバムでも、激しくは前に出てこない。Rob BargadのオルガンとHelmut Kagererのギターの組み合わせが心地良くて、その背後で上品に叩いているのがコブ。リーダーアルバムであっても、バンドのなかでのポジション感はあまり変わらない。

淡泊なパット・マルティーノという趣のアルバムなのだけど、これも好み。美味しいよ。

[2014-08-26] 未だ変わらず

先週、ヴェトナムに行く前日はフライトの時間の関係で東京泊。地方はだから大変、と思いながら、いつもの行動。お茶の水でレコード買って、湯島で呑んで。

このアルバムは店頭でかかったのを聴いて、買った1枚。ギター、オルガンの組み合わせ、って結構な好物。なかなか良く聴かせるギターだし、テナーもうるさくない。とても良く出来ている。と思って、ジャケットを見て驚いた。ジミー・コブ

そうKind of Blueの唯独りの「生き残り」。エヴァンスとかと同世代で、現在80代半ば。年上のヘインズ(パーカーとも共演している!)が現役だから、驚くことでもないのだけど。10年くらい前、マイルスへの追悼セッションで出ていて、達者なのは知っていたが。

印象は、未だ変わらず。Kind of Blueでの印象そのまま。とてもスマートで、すっと必要な音を叩くが、無駄な音は出さず、常にcoolな感じ。So whatでのエヴァンスの導入からマイルスのソロに入る寸前のファーンという抑制気味のシンバル、あれが名演奏のはじまりを告げる一打、のように印象深い。(今朝もKind of Blueのレコードを聴いたが、うん、印象はそのとおり。)

このアルバムでも全くそうで、後ろから、的確にビートを送り続け、適度に押して行く感じ。だから、ギター奏者のアルバムだと思った。ジミー・コブだと思うと納得のアルバム。気持ちよい。

ついでにギターのHelmut Kagererも気になったので、アルバムを注文してしまった。こんな感じの店買いも楽しいね。