K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

満月の前夜(らしい)

Tigran Hamasyan: An Ancient Observer (2017) あの旋律への回帰が

綺麗なピアノを弾く人だ。弱音の震えるような音が切ない感じでいい。そんなことで、ついレコードに手が出た。近年のスピーカで鳴らすと実に美しい。 だけど最近はどれを聴いても代わり映えしない印象が強まってきた。かなり狭い世界観のなかで生きている印象…

Johnny Smith: Jazz At NBC (1953) コップの中の小さな嵐

日本盤12inchのレコードでは、バーモントの月、として知られるアルバム。先日、10 inchのオリジナル盤を「安レコード」と云える価格で入手。ディスカウントコーナーに入っていたのだ。まあ帰宅してから、昔の日本盤と比べて、さほど印象に違いはないので、な…

Tim Berne: The Sublime And. Science Friction Live (2003) 大音量で聴くと、かなり快楽度が高い

クレイグ・ティボーン集めで入手したティム・バーンの古いアルバムが良かったので、二人のペアをもう一枚。 ギターが増えている。ギター全面とキーボード全面で印象が違うが、ともに好み。ギターが何となくピート・コージィのような壊れ方をしていて、楽しい…

水量が増した渓流(尺岩魚)

K太師匠、最近はじめたTさんで沢にでかけた。 気温が急上昇し、源流域の融雪が一気に進み、沢の水量が増えている。川に入ることができない。沢の脇から竿を出し、濁流を避ける魚を釣る程度。 それでも尺岩魚を釣り上げることができた。今季はじめての尺。し…

桜満開の金沢を歩く(生暖かい夜編)

昨夜(土曜)の夜は、長野から来た山友達のMさんと片町で一献。ややモノ足りなくて、Sさんを加えて3人で大手町の店へ。しっかり食べて、呑んだ。酩酊手前で、店を出て、歩いて帰る事に。 桜が咲く頃の金沢は大概寒い。とても夜桜の気分にならない。歩いて見…

桜満開の金沢を歩く(坂編)

金沢は坂の街である、ということを随分と楽しんでいる。いや、数年前まで楽しんでいた。関心が街中から、山中あるいは沢筋に変わってからは、トンと街に出かけていない。 今日は桜を眺めながら、坂を上り下りしながら、坂上・坂下での空気の違い、のようなも…

桜満開の金沢を歩く

寒い日々が続き、開花が遅れると思ったのだけど、僅か3日ほど気温が上がった隙に一気に開花した。本日(4/8)は再び気温は低下し、肌寒い日だったのだけど。 長野から来たMさんと金沢のチュー研究家(分かんないだろうな)Kさんの3人で歩いた。笠舞くらが…

Chico Freeman, Arthur Blythe: Luminous (1989) 1970年代末の彼らの熱気

1980年頃、ジャズの未来を牽引する新しい世代の奏者はマレイ、フリーマン、ブライスとか、India Navigationレーベルに集うロフト系の面々だと思っていた。だから、マレイとブライスを正面に据えたデジョネットのSpecial editionの破壊力は、まさにその証明だ…

猟師の本:ラスト・マタギ 志田忠儀(角川書店)、ぼくは猟師になった (新潮文庫)

連続して2冊の本を読んだ。いずれも猟師の本。この冬は、猟師がやっている店で随分と獣肉を食べて、その美味しいことに刮目。いずれの本も、金沢の猟師と重なる部分もあり、面白く読むことができた。 一冊目はラスト・マタギと何だかのタイトルだけど、本の…

ディスクユニオン大阪、ほか

有馬の帰途、まあ当たり前のようにディスク・ユニオンへ。堂山町のディスク・ユニオンが入ったビルの二階では、中古レコードの販売会をやっていたみたいだけど、ディスク・ユニオンで予定金額を使い切ったので、行かなかった。最近は、そのような催事には関…

富樫雅彦、高木元輝:アイソレーション(1969) 「残念」だったのは

何とかレコードを入手した。富樫雅彦の四股が自在なときのアルバムを、しかるべき音圧で聴きたかった、のだ。 実は後年の演奏との違いはあまり感じなかった。勿論、バスドラムが鳴ったり、自由な四股から発せられる音は後年と同じじゃない。しかし、これを聴…

4月の金沢

早々に金沢に戻ってきた。明るい。 関西と比べると風が冷たく、まだまだ肌寒く、春を感じさせない。 体感できる春は4月の中旬以降、八重桜の時候。だから、様々な桜が思い思いの時期にゆっくりと開花する。暖かみのない金沢の4月はあまり好きではないのだ…

10年ぶりの有馬

関西で働いていた頃は、たまに行った有馬。風情が懐かしい。 三田にあった自宅から魚谷道(だったか)で、六甲山を登ったのも懐かしい。全てが登り坂の時代だ。 そんなことを湯に浸かりながら、ぼんやり考えていた。