K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Chris Lightcap: Epicenter (2015) 音の散らばり、が気持ちよい

これもティボーン聴き、の一環で集めたもの。 あまりアヴァンギャルドな感じはない、いわゆる現代ジャズっぽいアルバムなのだけど、よく聴いていると、一癖も二癖もあるようなアヴァンギャルド的な素材を組み合わせて、そんな印象のジャズに仕上げている。だ…

近所のバーに初めて行く

基本的に人見知りが強い。だから新しい店にひとり入るのは、敷居が高い。何人かの知己から、良いよって言われたが、外から見ると、如何にも入り辛い空気を感じた。 バーなんか入らなくても、十分暮らしていける訳だけど、本当に十分かどうかというと微妙かも…

近所のバーに初めて行く

基本的に人見知りが強い。だから新しい店にひとり入るのは、敷居が高い。何人かの知己から、良いよって言われたが、外から見ると、如何にも入り辛い空気を感じた。 バーなんか入らなくても、十分暮らしていける訳だけど、本当に十分かどうかというと微妙かも…

Miles Okazaki: Trickster (2017) 淡い旋律的なものを断片化して

クレイグ・ティバーンの電気ピアノを聴いていると、ギターのようだな、と思うことがある。アコウスティック・ピアノでの打鍵の細かな制御、特に弱音での、による音の空間構築がとても好きな感じなのだけど、電気が入ると強いアクセントがついたグルーヴ感溢…

Bill Evans: Another time (1968) 狭い空間での演奏が、聴者との距離の近さを感じさせる

昨日、On a Monday eveningと一緒に届いたレコード。RSD対応の本作と同梱の発送にしたので、On a Monday eveningの入手が一月遅れた。しまった! こっちが面倒くさいイヴェントRSDに合わせて発売されたレコード。このような形でプレミアム的に出されてもなあ…

Bill Evans: On a Monday evening (1976) 破綻する手前まで弾き込むような、迫力

近年のエヴァンスの発掘盤の多さ、それもブート的なものでなく、には驚く。それをレコードで入手する意味はいささか疑問なのだけど、ある種の惰性だから仕方がない。ただECMの新譜をレコードで聴く、あの気持ちよさを思い起こすと、全く無意味でもない、とも…

飯島晃: Combo Rakia's (1990-91) 正確な揺らぎ、のようなもの

CDをトレイに入れた瞬間から、穏やかな水の流れ、のような中にいる。だけど、その流れは、岩だらけの渓流のように、水面を見ているとまっすぐに流れているのではなく、そこかしこと滞留していたり、逆流していたり、渦巻いていたりする。気持ちをそんな穏や…

Francisco Mora Catlett: World trade music (1999) 「ちょっと古くさい」作曲の良さ

適当にかき集めたクレイグ・ティボーンが入ったアルバムの一つ。 1999年のフランシスコ・モラ・カトレットのアルバム。このドラマーは初めて聴く。調べるとサン・ラ・アーケストラの人、だそうだ。やや軽い感じのドラマーで、悪くはないが印象は薄いかなあ。…

夏の微かな匂いを

夜明け前に目覚めた。前日は夜行のフライトで眠れなかったので、早い時間から寝床に入った。布団のなかでの肌寒さが、放射冷却を感じさせる。よい天気だ。犀奥の峰が茜色になっている。 渓にクルマを走らせる。外に出ると5℃だった。水も冷たい。程よい水量…

今日のフライト(羽田・小松)の山岳眺望

白山上空は逆側の窓で残念だったが、上高地から穂高が見通せ、すばらしい景観だった。おおよそ、こんな感じの飛行ルート。なかなか贅沢である。 寝ていて場所が分からなかったが、これで八ヶ岳の東側、佐久上空と分かった。64m開口のパラボラ・アンテナ。 岳…

今日のフライト(羽田・小松)の山岳眺望

白山上空は逆側の窓で残念だったが、上高地から穂高が見通せ、すばらしい景観だった。おおよそ、こんな感じの飛行ルート。なかなか贅沢である。 寝ていて場所が分からなかったが、これで八ヶ岳の東側、佐久上空と分かった。64m開口のパラボラ・アンテナ。 岳…

さすがに飽きたが美味いHock Shark-Fins

昨夜の夜行便での帰国だったので、会議後、バンコク市中での許容時間は2時間弱。会議場所からBTSで数駅のHock Shark Finへ。さすがに飽きたが、やはり美味い。あまりの芸のなさ、レパートリーの狭さ、に少し目眩をおこしているのだけど。10年前にアユタヤ食…

再びバンコクへ

朝はハノイのホテルでゆっくり朝食をとって、出発。朝食にフォーがなかったのが残念。 で、空港のラウンジでフォーにありついたが、これが美味い。 さて、再びバンコクに戻って、これから打ち合わせ。灼熱のソンクラーンの時期、出来れば来たくなかったなあ…

再びバンコクへ

朝はハノイのホテルでゆっくり朝食をとって、出発。朝食にフォーがなかったのが残念。 で、空港のラウンジでフォーにありついたが、これが美味い。 さて、再びバンコクに戻って、これから打ち合わせ。灼熱のソンクラーンの時期、出来れば来たくなかったなあ…

ハノイ・Pho Ong Hung:美味しフォー

今夜はヴェトナムの打ち合わせ先と簡単な食事。フォーを頂く。牛のテイルのフォー。やはり現地の人と行く食事は美味い。

ハノイの夜

河内という街

中国という歴史的にも大きな存在を通じて、日本とヴェトナムはある種の対称性と非対称性を持っていて、その綾のようなものが面白いのだと思う。ヴェトナムを見ているようで、日本を考えていたりする。決して、昭和40年代の日本を見るようなノスタルジー、だ…

昨日は移動日

仕事で南方へ。いつものことながら、台湾からダナン上空で印度支那半島に入るまで早い。 高雄から南部印度支那まで近いのだ。この辺りの感覚が、南部仏印進出の過ちのもとではなかろうか、とかなんとか考えるうちにバンコクへ。

移動につぐ移動(バンコク)

昨夜バンコクでトランジットして、これからハノイへ。 タイ航空のラウンジで朝食。朝粥が美味しい

今日のフライト

井上敬三: Intimate (1979) フリー系の奏者の魅力

昨日届いたレコード。2枚、同時に入手。以前から持っている盤と合わせて3枚。これで全部じゃないかな、レコードは。 当時、57歳での「レコード・デビュー」が話題になったフリー奏者・井上敬三。これは彼の最初のアルバム。リアルタイムに、その記事を雑誌…

(ECM2258) Chris Potter : The Sirens (2011) 現代音楽と通底するテイボーンの美しい音

ここのところのティボーン聴きシリーズで気に入った一枚。どうもクリス・ポッターは「丸くなったブレッカー」という感じで、あまり聴かない。巧いし、なかなか聴かせるのだけど、ちょっと印象を残さないところがある。 このアルバムは、James A. Farberによ…

墨を流したような空のもとで

数日前の天気予報では晴れだったのに。墨を流したような空だった。時折、渓へ急ぐ車体を雨が打つ。 呑んだ後で、遅い時間だった。源流の入り口には先客がいた。知り合いのフィアットだ。彼が入渓したであろう沢と、反対側に入る。やや狭い沢なので増水してい…

だいぶんお仕舞いの桜

昨夜、突然、長野の友人S君がやってきた。仕事での納品、だという。 今朝、昨日のフルマラソンの熱気が残っていたので、走ることにした。S君にはボクの自転車に乗って、自宅から卯辰山の奥、400年の森まで往復10km。 金沢の桜は多種多様で、地勢もあり開花時…

今朝の金沢・まだまだ桜が長持ちの気配

自宅のインターネット回線の不調と復旧

ここ数週間、自宅のインターネットが不調。不規則に途絶。それも物理的な回線は接続していて、プロヴァイダーのサーヴァーへ接続できないような症状。 ブログをHatenaに変えてから、作成中にネットアクセスが多いことに気がついた。多機能なので、機能の一部…

Joe Pass and Paulinho Da Costa: Tudo Bem! (1978) パスと「あの系統」の音の相性

これも安レコードなのだけど、パブロの独盤ということで、即、手が出た。パブロは米盤、日本盤、独盤といずれも音が良い。音圧が上品に高く、奏者がぐっと寄ってくる。そのなかで、米盤は力強く、やや歪み気味かな、日本盤はバラスが良く、でも印象が弱いか…

Max Roach and Cecil Taylor: Historic Concerts (1979) マッチョな二人

(Twitterのセシル・テイラー呟きを聴いて、つい聴いてしまった) このアルバムの販売がアナウンスされたとき、驚いたものだ。バップ初期からの偉大なドラマー(そして過去の人、の印象も)と、フリー・ジャズの大御所との共演。噛み合わせがあるのか、と。…

Tim Berne: Science Friction (2001) 緻密に組み立てられた音が

クレイグ・ティボーンを聴きながら、「今この瞬間のジャズ」を知る旅を続けているように思える。様々な音楽の姿態をとりながら、芯になる「何か」を感じさせる。それが何か、問い続けている。 ティム・バーンのアルバムは直球ではまった。2003年のライヴは、…

Chico Hamilton Quintet In Hi-Fi (1954-56) ジム・ホールに意識を向けると

ゆるゆるとドルフィーのレコードを集めている。所謂名盤はそこそこ集めたので、チコ・ハミルトン時代が気になっている。というわけでレコード棚を覗くと、あまり出ているようでもない。代わりにバディ・コレットが入っているオリジナルか初期のプレスが「安…