クレイグ・ティボーンを聴きながら、「今この瞬間のジャズ」を知る旅を続けているように思える。様々な音楽の姿態をとりながら、芯になる「何か」を感じさせる。それが何か、問い続けている。
ティム・バーンのアルバムは直球ではまった。2003年のライヴは、やや冗長であったが、このアルバムはライヴと同じメンバーで、かつ緻密に組み立てられた音が冴え渡っている。すごい。
録音的にキーボードが前に出ていて、複雑な音場を旋回させながら流していく。その軌跡のうえでサックス、ギターが呟くように音を流す。とてもECM的でありながら、過度の残響付加がないので明澄であり、余分なノスタルジックな感情を喚起しない。
3つのアルバムのなかで一番好み。素晴らしい。Bandcampでダウンロードできる。
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Tim Berne: Science Friction (2001, Screwgun Records)
1. Huevos 6:27
2. Ihornet 3:27
3. Sigh Fry 9:50
4. Manatee Woman 12:20
5. Mikromaus 2:03
6. Jalapeno Diplomacy 5:21
7. The Mallomar Maneuvre 1:04
8. Clown Finger 11:31
Tim Berne(as), Craig Taborn(key), Marc Ducret(g), Tom Rainey(ds)
Producer : David Torn
Recorded in December 2001