K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

猟師の本:ラスト・マタギ 志田忠儀(角川書店)、ぼくは猟師になった (新潮文庫)

 連続して2冊の本を読んだ。いずれも猟師の本。この冬は、猟師がやっている店で随分と獣肉を食べて、その美味しいことに刮目。いずれの本も、金沢の猟師と重なる部分もあり、面白く読むことができた。

 一冊目はラスト・マタギと何だかのタイトルだけど、本の中にはマタギという言葉は使われいない。東北の山村の男が、生活のために山と共に生き、そして淡々と山を守っていく。そのようなケレン味のない好著。 

ラスト・マタギ 志田忠儀・96歳の生活と意見

ラスト・マタギ 志田忠儀・96歳の生活と意見

 

 二冊目は伊丹の農村部出身の著者が、大学から半ばドロップアウトしながら、京都郊外で遊びとも生活ともつかない兼業猟師となって生きる話。これも全く気負いとかはなくて、山とともに生きる様が楽しい本。また、この本は鉄砲打ちの話ではなく、ワナ猟。そこが意外で、また面白い。網を使った鴨猟の話も。

ぼくは猟師になった (新潮文庫)

ぼくは猟師になった (新潮文庫)