K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

バンコク・Sukhumvit:降っても晴れてもバンコクの夜は更け(昨夏2)


昨夏の記録2
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
8月のバンコクは,まだ雨期の尾っぽを残しているようだ.いろいろな街の顔がクルクルかわる.不思議なことに,スコールの後の水浸しの路をたびたび歩くが,なぜかスコールには遭遇していない.

比較的安いホテルに泊まっているが,朝食が豊かで楽しい.卵の味も濃厚で,ただの目玉焼きが美味しい.果物まで楽しむと,一杯.たいがい昼食はいらないくらい.

一昨日は出かける時間にはすっかり晴れ,よい天気.タクシーをつかまえて仕事先に.運転手に目的地を説明するのは一苦労なのだが,今は Google mapで現地語が表示される.それが助けになった.40分走って無事着.その頃には,すっかり暑くなっていた.
バンコク郊外の町並みは,どこで も似たような感じで,お世辞にも綺麗な町並みとは云えないが,何か戦後のある時期の日本と同じ.そこそこ豊かな生活が見えてきているが,満たされてはいな い.だけど,日々,変わっていく.まだ未来には疑いはない.しかも,日本以上に貧乏は怖くない.ココナツやバナナが生え,米は世界一の輸出国...街中に は乞食も沢山いる.だけど,ささくれていないので,夜中でも怖くない.みな食えているようだ.

日本には,かつて乞食が相応の数,存在したが,今はどこへ?(ホームレスは決して乞食ではない.かつては職業的乞食が存在していたが,戦時の住民 登録制度+米穀通帳での米配給制で,無宿・浮浪の民は激減したという.戦後のある時期(万博の頃)までは,そんな人たちが残っていたようだが).

仕事の後,そんなことを考えながらバンコクに戻る.黒雲が湧き,雷も鳴る.綿の工芸品やタイシルクをみて歩く.歩く.疲れたので足マッサージ.1 時間250B(約800円).すぐ眠りに落ちて,あっという間に終わる.足がすっかり小さくなり,緩くなった靴のひもを結び直す.路面は水浸し.スコールが通ったようだが,眠っていて気がつかなかった.


空を見上げると,ビルの谷間に淡い陽がみえていた.夕刻には知人達と落ち合い,大勢でタイ レストラン"Cabbages&Condoms"へ.名前が"!"であるが,HIV対策の啓蒙活動に由来するレストランで,美味しい普通のカジュアルレストラン.お土産には"!"を一袋渡されるが...暑いところでは,外での汗をかきながらの呑み食いが楽しい.Singhaをたくさん呑んで,沢山 の料理をシェア.トムヤンクン,トムカーガイ(ココナッツミルクの鳥スープ)ではじめ,赤カレー,緑カレー,海老のすり身揚げなどなど.たくさ ん汗をかいた.


そのあとは,ゆっくり,しっかり呑み続けて,日付が変わって,その日はお仕舞い.

それにしても,2時間の時差はいつも不思議な感じ.少し儲けた感じが嬉しい.朝は日本の人が働き出す時間に起きるから.メイルをみていると,微妙 な感覚がある.夜は"日本では寝る時間に",まだ呑んでいられるのが嬉しい.12時まで呑んでいると,日本では午前2時.なんか書いていて変な感じがする が(どこで辻褄をあわせるのだろうか),でも偽ざる実感.だから,呑まずにはいられない,バンコクの日々がはじまった.