先週末は東京にいて、勿論、レコード買い。購入衝動はピークアウトしたので(本当か?)、気になるレコードをボツボツ購入している。
これは、そのなかの一枚でできれば原盤を入手したいと思っていたけど、かなり高価。まあ日本盤でいいかなあ、と見かけたので入手。1991年頃の最後の時期のプレスなのだけど、案外、丁寧な仕上がりなので満足。テープ・ヒスが若干気になるけど。
スウェーデンの歌手モニカ・ゼタールンドとビル・エヴァンス・トリオの共演。北欧の歌手特有の透明な声とエヴァンス・トリオの音が絶妙な組み合わせ。企画モノ(だよね?)と思えぬほど、カルテットとしての一体感が溢れている。中山本なんかが云うところの「エヴァンスの編曲力」によるのかな。とてもしっくりくるし、何よりも美しい。
とりわけ、スウェーデン語の歌詞が醸し出す北欧のフォーク・ソング的な味わいは深く、東欧の歌い手と共通する静けさを感じる。言語が持つ固有の味、のようなものが面白い。
さて、このアルバムを持ち帰って聴いたは雪が強く降る晩。某所で聴くタンノイはよく鳴っていた。
さて、その投稿写真を見た(?)Sさんからメッセージが入った。彼女の伝記映画「ストックホルムでワルツを」が、年明けに金沢シネモンドで上映される、とのこと。さすが、土岐麻子のワルツ・フォー・デビー好きのSさん。そのメッセージを見て、すっかり嬉しくなった。随分と前から、映画の情報を知っていたからね。ありがとう!
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Monica Zetterlund and Bill Evans: Waltz for Debby (1964, Philips)
A1. Come Rain or Come Shine
A2. Jag Vet en Dejlig Rosa (A Beautiful Rose)
A3. Once Upon a Summertime
A4. So Long Big Time
A5. Monicas Vals(Waltz for Debby)
B1. Lucky to Be Me
B2. Vindarna Sucka(Sorrow Wind)
B3. It Could Happen to You
B4. Some Other Time
B5. Om Natten (In the Night)
Monica Zetterlund(vo), Bill Evans(p), Chuck Israels(b), Larry Bunker(ds)