K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

武田和命カルテット1988 Live at 柳川「ファンクール」 衝動的に

 衝動的に手にした。どうしてだろうか。

 そして一日聴いていた。なぜだろうか。

 理由はさっぱり分からなかったのだけど、衝動的に聴き続けている。

 仕事場のPCで鳴らしているが、音質、なんてものが認知過程からぶっ飛んでいる。

 それには何か気持の奥底に理由が潜んでいるのだろうが、そんなことが気にならないくらい、よい。

 和ジャズとか中央線沿線ジャズってコトバが嫌い、なのだけど、1980年頃のジャズ・クラブで演奏されていた音が蘇ってくる。

 1980年頃に山下洋輔3のゲストとして、国仲勝男と出てきた武田和命にはあまり惹かれなかった。が、その後のレコードですっかり参った。コトバに出来ない良さ、聴きたいジャズそのものが、転がっているのだ。

 ボクが脇目も振らず仕事をしていた時分、マイルスより前に武田さんは逝った。40代。図太いベースを弾く川端さんは50代早々で。

 時間を早回しをした濃密な音、がそこにある。

 普通は読まないライナーノートを読んで、「ファンクール」の城島さんが書いた文章が少しだけ泣かせる(書かないけど)。

 このDVDの予告をみたのは、10年位前の関内のディスクユニオン。明らかにboot紛いの画質、音質だろうから、と手を出さなかったこと、を後悔していない。多分、聴き頃、のようなものがあって、今、その時が来たのだろうな。

 今夜はこの音を聴き続けているように思う。

 

 

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武田和命カルテット1988 Live at 柳川「ファンクール」
1. Blue Monk
2. I hear a Rhapsody
3. Old Folks
4. Bye Bye Blackbird
5. Let's Cool One
武田和命(ts), 渋谷毅(p), 川端民生(b), 渡辺文夫(ds)