K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

機内でみた映画


 加齢とともに眼と耳が弱っている。読書と映画はそんなこともあって、あまり集中できない。記憶力の問題も大きいかも知れない。音楽を聴くって、瞬間瞬間の刹那的な快楽の追求なので、加齢の影響は少ないのかもしれない。

 それはさておき、国際線に乗ると映画をだらだら見ている。基本は邦画。字幕を見なくていいから。でも今回は見たいような邦画はなくて、寅さん14作目をみたくらい。1974年の寅次郎子守唄、十朱幸代、上條恒彦が出ていた。この映画を見ているとボクの知っている等身大の昔の日本、懐かしい。

 あとは、金沢映画祭主宰者のブログ(率直な劣情表現がいい)をみていて「多幸感がスゴい」と書かれていた「オデッセイ」(火星取り残され、からの生還)と「ザ・ウォーク」(9.11で倒壊したWTCビルの間の綱渡り)。ともに面白かったのだけど、ザ・ウォークが高所場面が多く、手に汗握る、なんてものでなく、足裏まで汗が出てしまうくらい高所恐怖症であることを認識してしまった。登山は大丈夫なのだけど、高層ビルの場面はダメ。

 機内映画は字幕ではなく、日本語吹き替えが主体。楽なのだけど、映画は吹き替え版は気にくわない。何かしら別物になっている感、がイヤだから。今回もそう思った。字幕版を増やして欲しい。(眼は疲れるが、コレは別)

 バカバカしくも楽しく観たのはタイ映画「Back to the 90s」。日本語の吹き替え・字幕なし。英語字幕だったのだけど、他愛もないコメディなのでOK。タイ語のあの緩い感じを聴きながら、なんとなくホンわか。やっぱり、吹き替えはあかんねえ。20歳くらいの男の子が、親父の古い箱のなかにあったポケベルとともに、電話ボックスから1990年代に飛んでいく設定。日本映画(ホイチョイだったか)で、ドラム型洗濯機でバブル期に飛ぶのと似ている。1990年代に女の子の家に「電話」をすると父親(軍人だった)が「誰?」と聞くときの感じは、懐かしい設定。