K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

北八ヶ岳の本のこと


 神奈川県に住んでいた頃は、八ヶ岳が大好きで、良く出かけた。神奈川県民にとっての「近くてよい山(谷川岳をそのように云ったのは大島亮吉だったか)」じゃなかろうか。八ヶ岳についての良書もいろいろあるが、北ハッについては、やはり「山口耀久:北ハッ彷徨」が定番ではなかろうか。山への限りない憧憬が少しだけ気取った文章で綴られている。

 昭和35年創文社から出版された本書は永く絶版。随分高価だった原本を入手するまで、随分、読みたかった本。平凡社から復刊され、随分入手しやすくなった。同じように思い出すのは「北八ヶ岳の黒い森から」。あの氷雪の黒い森の心象とともに忘れがたい。