K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

実相寺昭雄:哥 (1972) ATGの映画は好きなので

 ATGの映画は好きなので、ポツポツと借りて見ている。何となく実相寺昭雄が気になっているので、これを見てみた。 

映像美・時代感を狙った白黒 だと思うが、シャープ過ぎてあまりそのような効果を感じなかった。綺麗なカットは多かったので、好みではあったが。映画の内容の無意味さ、は鈴木清順といい勝負であったが、家の崩壊、のような感じが陳腐な人物設定とともに、イマイチかなあ。篠田三郎の狂気を孕んだ無表情の凄み、は面白かったが、最後のシーンでの演出が過剰。残念。老優達(アラカンとか)の渋さが画面とマッチして、捨てがたい味を感じた。もう少し、見てみようかな。