いろいろな経緯があって、東京へ。いつものように湯島に投宿。湯島天神の祭礼の夜で、神輿が遠目で揺れていた。風情があるなあ。
そもそも1981年にレコードを買いに来たのは御茶ノ水で(当時、マレイとかシャノン・ジャクソンをまとめ買い)、以降、このあたりがお気に入り。数年前、御茶ノ水周辺で落ち着いて呑める場所を探すと、湯島・清水坂のあたりで腰が据わった。爾来、だ。
元来、内向的な性格なので、今でも独り飯がとても苦手。折角の週末の夜なので、Aさんに付き合ってもらって、湯島のビストロへ。実に美味しく、楽しい夜になった。
金沢の裏路地と同じように、陽が沈むと人通りは少ない。だけど絶える訳でもなく、ぽつぽつと灯火がともる。そんな場所で、地元の客が楽しく呑んでいる。人的flowがつくる空気でなく、stockがつくる空気、が好ましい。ますますこの界隈が好きになった。
店にはカウンタがしっかりあって、独りでも大丈夫。勿論、手頃な感じな料理も美味しく、ワインもしっかり呑んだ。
土地の空気に良く馴染んだ店はいいなあ、としみじみ思った夜だった。その後は、「なのないバー」へ。二年ぶりくらいのプログラマーもいて、楽しかったなあ。
Aさん、ありがとうございました。