K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

浜村昌子: Kind Mind

[mixi] 説æãªã

浜村昌子: Kind Mind (2017, Kind Mind music)
1. kind mind (masako hamamura)
2. long ballad -part 1 (hamamura- scherr - perraud)
3. 青空ララ (masako hamamura)
4. improvisation #1 (hamamura- scherr - perraud)
5. improvisation #2 (hamamura- scherr - perraud)
6. 居待月ひとつ (masako hamamura)
7. long ballad -part 1 (hamamura)
浜村昌子(p, vo), Peter Scherr (b), Edward Perraud (ds)

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今日は日曜なのだけど仕事へ。本当に久々にゆったりとした気持ちで、音楽を聴きながら仕事をしていた。

ふっと今月はじめに逝去された浜村昌子の音を思い出して、かけてみた。疎なるピアノの音が、間合いを強調することもなく、ただ薄墨が放つ芳香のように流れていく。音が綺麗だし、何よりも曲のセンス、のようなものが煌めいている。

ピアノの打音の先から細かな硝子片が飛び散るようだ。強度を感じさせない打鍵の強さ、って何だろう。一度聴いてみたかったピアノ奏者だった。そんな残念な気持ちがよぎった。

ご冥福をお祈り申し上げます。

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[2018-05-31]キモチの隙間のなかで漂ってくれたら

月光茶房の原田さんがときどきFBにアップされるCDやレコードをチェックするのが、密かな愉しみ。

好みがピッタリ、ということではなくて、所々、感覚が鋭敏であったり、要は感性が人によってnot in scaleであるという当たり前のことに、ニヤリとできるからである。あるいは、その差分がスコブル面白かったりするのだ。非ジャズでの差分が大きいから、だと思う。

その彼が最近紹介されたのは、関西のピアニスト浜村昌子自主制作盤(じゃないかな)。試聴したら、これが実に良い。少し角が落ちたような柔らかい響きで、少なめの音を軽い感じで空間に並べたような。そして乾いた摩擦音が、改めてドラムが硬質の構造物であることを感じさせ、ピアノが点在する音空間を埋める、そんな感じがまた気持ちよい。そして、低くベースの音が支える。録音が良い。

大きな音で聴かなくても良い。キモチの隙間のなかで漂ってくれたらいいなあ、そんな音楽なのだ。

追記:近所の門脇君がこのCDの帯のデザインと聞いて、世間の狭さ、にビックリ。といっても、彼らはみんな関西だもんな。