K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

立花秀輝: Unlimited Standard(2011) 日本のジャズの良さ、を十分感じるのは何故だろう

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先日のボンバ・ジャズのwebセールスで入手した盤。

先日聴いたアルバムが良かったことと、板橋文夫, 池田芳夫, 小山彰太という1980年のジャズファンである大学生(ボクのこと)が嬉しく仰天するような、リズムセクションで即クリック決定。結局、この時点で11枚、後から10枚、短時間で注文するような雑なチョイスなんだけど、入着した11枚にハズレ、はなかった。

スタンダードが中心の選曲。注文時には、そこは見てなかった、というか、見ていたら注文しなかったかも。しかし、Unlimited Standardのタイトルの通り、テーマはネタでそのあと、どこまでもフリー・ジャズの語法で突っ込んでいく。しかし、それでいて端々にスタンダードを演奏している意識が垣間見える感じが実に面白い。

そのような感じがホーン奏者だけでなく、リズムセクションの御大も含め共有しているところが、何とも素晴らしい。随分世代が違うと思うのだけど、この暖かなまとまり方が素晴らしいなあ。

旅先(バンコク)のホテルでiPADのスピーカーで聴いているのだけど、録音の良さは十分伝わる。キャンディでのライヴと思えない。最初、スタジオ収録かと思った。勿論、ライヴの熱さ、も十分。

いつも思うことだけど、これの何処を切っても、日本独自のという表現や主張はない。だけど日本のジャズの良さ、を十分感じるのは何故だろう。何処に感じているのだろう。果てぬ謎なのだ。

アンリミテッド・スタンダード Unlimited Standard

アンリミテッド・スタンダード Unlimited Standard

 

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立花秀輝: Unlimited Standard(2011, STUDIO WEE)
1. All Of Me
2. Someday My Prince Will Come
3. Nigeria
4. Lush Life
5. All The Things You Are
6. To The EDGE And BACK
7. Speak Low
立花秀輝 (as), 板橋文夫 (p), 池田芳夫 (b), 小山彰太 (ds)
録音:2011 年5 月10 日千葉・キャンディでライブ録音