K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Bill Evans: Evans in England

Bill Evans: Evans in England (1969, Resonance Records)
(Disc 1)
A1.Our Love Is Here to Stay 4:44
A2.Sugar Plum 9:44
A3.Stella By Starlight 6:23
A4.My Foolish Heart 4:41
B1.Waltz for Debby 7:59
B2.'Round Midnight 6:37
B3.The Two Lonely People 8:07
B4.Who Can I Turn To (When Nobody Needs Me) 7:20
(Disc 2)
C1.Elsa (7:16
C2.What Are You Doing for The Rest of Your Life? 5:50
C3.Turn Out the Stars 5:20
C4.Re: Person I Knew 8:51
C5.Goodbye 2:39
D1. Come Rain or Come Shine 5:11
D2. Very Early 5:03
D3. So What 9:35
D4. Midnight Mood 5:07
D5. Polka Dots and Moonbeams 4:15
Bill Evans(p), Eddie Gomez(b), Marty Morell(ds)
Recorded live at Ronnie Scott's in London, England. December 1969.

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またもやResonance recordsから出たエヴァンスのアルバム。それにしてもRecord Store Daysとあわせ、予約不可で煽る商法はイカンなあ。もっと落ち着いて購入できるようにして欲しいなあ。先般のドルフィー盤で懲りたから、後日にネットで購入したが。それに公式盤に準じる良い音源とはいえ、重量盤にして価格を上げるほどのモノでもない。このようなお祭り的な商法って、如何なものか、と思う。年寄りばかりの愛好家の裾野を若年層に広げる機会を逸しているのではないか。

録音であるが、半世紀前のテープの劣化を抑えるためであろう、信号処理がしっかり入った印象がある。凄く作られた感はあるのだけど、レコード特有の音圧の強さを再現している点では努力賞かな、と思う。悪くはない。そのためか高域がハネ上がったような印象があり耳が痛いのは残念であるが、まあBoot紛いの音源とすれば、十分じゃなかろうか。1980年頃に発掘?されたVerveのヴィレッジ・ヴァンガード盤の平板の音よりはいいかな。

演奏だけど、以前のデジョネット、ゴメスとの録音より面白い。ゴメスが入ったアルバムはあまり好みでない場合が多い。高域でパラパラ弾く感じが、ピアノに当たってくる感じがあって。それでも公式盤の場合は、過剰さが巧く抑制され、それなりにバランス良くはできている。しかしBoot的な発掘盤はどうも、と思う場合がママある。

この盤も同様なのだけど、案外気にならない。バランスの良い演奏が多い。だから、そのあたりを少し切って1枚分にまとめると、かなり良いアルバムではないか。マーク・ジョンソンが入った盤はベースが実に良いのだが、エヴァンスが過剰過ぎることが少し気になっているから。この盤くらいの音数でいいなあ、と思う。長くなったけど、そんなことで、このアルバムはかなり「イケている」のである。

ドルフィーの未発表テープなんかは選定や編集無用で、あるだけ出すべきだと思うのだけど、溢れたエヴァンス音源は少し編集したほうが良いのでは、と思う。

ビル・エヴァンス / エヴァンス・イン・イングランド (Bill Evans / Evans in England) [2CD] [Import] [日本語帯・解説付]

ビル・エヴァンス / エヴァンス・イン・イングランド (Bill Evans / Evans in England) [2CD] [Import] [日本語帯・解説付]

  • アーティスト: Bill Evans,Eddie Gomez,Marty Morel
  • 出版社/メーカー: Resonance Records / King International
  • 発売日: 2019/04/19
  • メディア: CD
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