K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Bill Evans: Inner Spirit/The 1979 Concert At The Teatro General San Martín, Buenos Aires (1979) 珍しく合格レベルの発掘盤

BILL EVANS / ビル・エヴァンス / Inner Spirit: The 1979 Concert at the Teatro General San Martin, Buenos Aires / インナー・スピリット (2CD)

Bill Evans: Inner Spirit: The 1979 Concert At The Teatro General San Martín, Buenos Aires (1979, Resonance)
A1. Stella by Starlight (7:23)
A2. Laurie (8:18)
A3. Theme from M*A*S*H (4:56)
B1. Turn Out the Stars (5:56)
B2. I Do It For Love (6:41)
B3. My Romance (7:24)
B4. Letter To Evan (4:42)
C1. I Loves You, Porgy (7:31)
C2. Up with the Lark (7:26)
C3. Minha (All Mine) (4:09)
C4. Someday My Prince Will Come (6:44)
D1. If You Could See Me Now (6:30)
D2. Nardis (17:21)
Bill Evans (p), Marc Johnson (b), Joe LaBarbera (ds)
Recorded live at the Teatro General San Martín in Buenos Aires, Argentina on September 27, 1979.
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レゾナンス+キングのビル・エヴァンス発掘盤だけど、RSDとタイアップした近年のものの録音の質ときたら、酷いものだった。しかも180g重量盤で出すという、買い手を愚弄した企画には呆れていた。それでも手を出すお前が悪い、と言われたら、はい、そうですね、なんだけど。

今回のRSDでも性懲りもなく重量盤レコードを出す、レゾナンス+キングもレゾナンス+キングならば、買うボクもボクも、なのだ。あかんねえ。

しかし今回のレコードは良い意味で予想外れ。テープの質も良かったのだろうし、マスタリングも上手い。聴いていて無理なイコライズがなく、ストレスのない自然な音。美しいピアノの音が実に嬉しい。

音だけでなく内容の良さもあり、2枚を集中して聴き通した。

コンセクレイションなど、逝去前の鬼気迫るトリオの演奏とは異なり、エヴァンスのピアノが前面に出て、添えるようなベースとドラム。エヴァンスのピアノとしては、こちらのほうが好みかな。集中力を感じさせる無伴奏ソロではじまる曲が幾つもあって、それらに惹き込まれた。最後のナルディスも良かった。

ここまで書いて、これが初めての音源でないことに気がついた:

すでにYellow Noteから出ている音源。聴き比べてみたが、今回のレゾナンス盤のほうが、バランスが良く音に厚みがある。

ということで、気持ちよく聴けたということで、OKかなあ。