K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Bill Evans: On A Friday Evening (1975) 深夜のヴァンクーヴァーのクラブの熱気

Bill Evans: On A Friday Evening (1975, CRAFT RECORDINGS)
A1.Sareen Jurer
A2.Sugar Plum
B1.The Two Lonely People
B2.T. T. T. (Twelve Tone Tune)
B3.Quiet Now
C1.Up with the Lark
C2.How Deep Is the Ocean
D1.Blue Serge
D2.Nardis
Bill Evans(p), Eddie Gomez(b), Eliot Zigmund(ds)
Live at Oil Can Harry's,Vancouver on June 20, 1975.

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またか、という気もする、エヴァンスの発掘盤。レコード2枚組。某Kインターナショナル社とResonace の音質最低高額盤で懲りた、つもりだけど、やはり気になる。ただし、こちらは常識的な価格なんだけど。

聴いてみると、もとの放送用途的なライヴ音源Bootの平均的な音質なんだろうな、という程度。決して良くはない。しかし丁寧に、自然に聴くことができるよう処理されている、その感じが伝わってくるので、良しとできる。例の高額盤のような、高音で跳ね上がったようなキンキンした音ではない。よしよし。(多分)テープのヒス雑音を丸めるために「柔らかい音」になっていて、なんか、かつての日本盤のようで可笑しい。

それでもハズレのないエヴァンスのライヴ、聴いていると惹きつけられる。ゴメスのベースの録音バランスもとてもよく、耳につかない。割と好きなジグムンドの打音も丁度。

最後のナルディスまで(案外)時間を忘れて聴いてしまった。深夜のヴァンクーヴァーのクラブの熱気が伝わった。多分、そんなに変わらぬエヴァンスなのだけど、聴けると嬉しい。いや、よかったな。

On A Friday Evening

On A Friday Evening

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