K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

翠川敬基, 早川岳晴: octopus telepathy (2019) 弦の響きの快楽

翠川敬基, 早川岳晴: octopus telepathy (2019, Studio Wee)
1. 蛸のテレパシー(早川岳晴) 6:23
2. me-nou (翠川敬基) 8:21
3. hinde hinde(翠川敬基) 5:09
4. 卵の殻(早川岳晴) 6:44
5. あの日(翠川敬基) 10:56
6. altard(富樫雅彦) 7:21
7. 富山の薬売りの唄(Nagami Jun) 5:36
8. seul-b(翠川敬基) 8:53
翠川敬基(cello), 早川岳晴(b, vo)
2019年4月1日 Gumbo studio録音
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これも一音目から響いたアルバム。グッと響く。チェロとコントラバスの音がズシーンと響くだけではない。かなり気持ちの隙間に食い込む強度?がある。ジャズが基底にはドンとあるが、

まさに弦の響きの快楽。

この組み合わせの快楽的音って、昔の鈴木勲+井野信義のTBM盤とか思い起こす。ズシンとしたベースの上で唄うチェロって、本当に美味しいのだ。

早川岳晴のアコウスティック・ベースを聴くのは初めて、じゃないかなあ。未だDUBとかSALTのタイトな電気ベースの印象が圧倒的なので、正直驚いた。

それにしても、ジャズのようで、フリージャズのようで、現代音楽のようでもあって、フォークでもあって、というジャンルがない音楽で、漂う弦の遊びだけを聴き遊ぶ、ような感覚がいいなあ。

それと録音もとても良い。目の前で高い音圧で弦が迫ってくるよ。

 

蛸のテレパシー octopus telepathy

蛸のテレパシー octopus telepathy