K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

藤掛正隆, 早川岳晴, 山本精一: 弱虫/from Gakeppuchi Session(2008) お盆の朝からこんなの聴くなんて

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お盆の朝からこんなの聴くなんて、どうかしているように思えるが、予想通り良い。藤掛正隆の直球のビートをとても気に入って、続けて聴いている。ベースが早川岳晴なんで、期待しないほうが無理。

1980年頃のオーネット一派、ウルマー、タクマ、シャノン・ジャクソンの変態的なビートが好きで、それを抽出して純化したような梅津和時、早川岳晴のレコードも好きだったなあ(Dr梅津バンドとかSALT)。

 その方向性を更に純化し、尖らせたようなセッションなのだ。痺れない訳がない。先日、ジョセフ・ボウイのDefunktの近作を聴いて、劣化した懐メロ状態でがっかり。ウルマーも伝統芸能化しているし、で、いささか本家が心許ない状況(カルヴィン・ウェストンやアミン・アリは頑張っているが)で、このトリオは心底凄い、半端でないグルーヴ感とブロウするギター。

音量を上げて、ぼんやり聴きたいアルバムだ。

弱虫(from Gakeppuchi Session)

弱虫(from Gakeppuchi Session)

 

 

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藤掛正隆, 早川岳晴, 山本精一: 弱虫/from Gakeppuchi Session(2008, Fulldesign records)
1. Introduction
2. Titanium in his leg
3. Funky Koyoro
4. Superluminal Speed
5. Type 0.7
6. Brew for 1 minute
7. SC
8. Slinky
9. Cr-Mo
10. Dr.Hubble
11. Yamamoto Seiichi
藤掛正隆(ds), 早川岳晴(b) , 山本精一(g)