Jazz At Lincoln Center Orchestra with Wynton Marsalis: The Music Of Wayne Shorter (2015, Blue Engine Records)
A1. Yes Or No
A2. Diana
B1. Hammer Head
B2. Contemplation
C1. Endangered Species
C2. Lost
D1. Armageddon
E1. The Three Marias
E2.Teru
F1. Mama "G"
Wayne Shorter (ts,ss), Wynton Marsalis (tp)
Marcus Printup, Kenny Rampton, Ryan Kisor (tp), Walter Blanding, Victor Goines, Sherman Irby, Ted Nash, Paul Nedzela (sax)
Chris Crenshaw, Vincent Gardner, Elliot Mason (tb), Dan Nimmer (p), Carlos Henriquez (b), Ali Jackson (ds)
Engineer: James P. Nichols
Producer: Justin Bias
Released: 2020
Recorded live on May 14-16, 2015 at Jazz at Lincoln Center's Frederick P. Rose Hall
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引き続きショーター聴き:
ショーターの最晩年の演奏であるが、2017年のデトロイトでの演奏と比較し、遥かに力漲るもの。素晴らしい。
どうもジャケットが気に食わなくて、なんか奈良の大仏のようなショーターの絵柄、もあって暫し放置していたアルバム。2015年5月に行われたマルサリスのazz At Lincoln Center Orchestra とのライヴ盤。
ショーターの楽歴を網羅した素晴らしい演奏で、ショーターへのリスペクトの念に溢れ、聴いていても彼のディスコグラフィーの末尾(ではないのだけど)に相応しいアルバム。マイルスで云うと、1991年パリでの再会セッション、のような。(マルサリスだからBN盤からの曲ばかりちゃうか、と思ったのは偏見。スミマセン)
冒頭のYes Or No がベストで鷲掴み、一気にLP3枚を聴いてしまった。どの曲もショーターの長尺のソロを彩るためにブラスが配置されている、そんなアレンジ。ショーターの管の響きの輝きを押し上げている。勿論、マルサリスを含めたオーケストラメンバーのソロが続くが、ショーターの楽曲への讃歌のように響く。
普段ビッグバンドは聴かない、マルサリスも初期のものしか聴いていない、そんなことでショーター案件でなければ聴かないバンドではあるが、そのような個人的な偏狭な感覚を改めさせる、ような力を持った傑作。