金沢 東の茶屋街東の茶屋街「照葉」: くらい灯がともり濡れた路に広がっていき,杯やグラスの擦れ合う気配が仄かにもれてくる.そんな路地の東山のお茶屋の通りの突き当たり.
以下は2月の文章の再掲(Blog引越中)
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2/19は荒れた天候で,朝から雪が降ったり止んだり.僕はそんな天候が好きなので,大いに楽しんだのですが,大阪から呑みにやってくる友人が ちゃんと着くか心配だった.とんだ杞憂で,積雪もさほどなく無事,武蔵ヶ辻に高速バスは着いた.
今回の来客は中学の同窓.まあ金沢らしいところで喜ばしたいと,住んで5ヶ月の間に仕入れた知識を総動員して考えた. 今回は僕自身疎い浅野川の川向こうに出張ることにした,住んでいるのが犀川の向こうなので,なにせ2つの川を越えるのは結界を二つ破るようなもので,敷居 がとても高い.という訳で,その顛末を.
武蔵ヶ辻からタクシーで浅野川にかかる「うめのはし」へ.ここで降りる.浅野川という結界を歩いて渡る.少しくらい迷う感じで風情を楽しみながら 行く積りだったが,本当に迷って,やっと着いたのは”れのん”.スナック風の作りですが,お料理は大好きです(ニ週続きの二回目).あとは写真で.
店は通りから入ったところ.少しわかりにくい.
内装は正面のガラス張りが面白いスナック風カウンタとテーブル.音楽はジョンレノンなので”れのん”.
ぴんぼけだけど突き出しの茶碗蒸しと,半分位食べたあとの刺身一人前(ブリがトロ状態)
要予約の冶部煮.僕は百合根が好きなんです.料亭のも幾つか食べてますけど,ここの冶部煮が個人的には好きです.家庭的な味なんですね.蓮蒸しも大好物.友人も感動で,嬉しい.
白子の天ぷら.このあたりで食べ過ぎ感ありあり.冶部煮以外は全部1人前だけどボリュームがありあり.
そのあと裏路地伝って,近所のワインバー「照葉」へ.途中に一回行ってみたいRyomonがあった. また今度.
「照葉」は東のお茶屋街の端っこ.薄暗い通りのなか,店の印が仄かに灯っていた.
ワインのハーフを二本空け,とても良い気持ちでした.「照葉」の女将はモト芸妓さん(とどっかで紹介されてた)だそうで,所作がなるほど,という印象 でした.店を出たとき,知人がせがんで記念撮影(僕は記念撮影嫌いだから,しない).フラッシュを飛ばし損なった写真を掲載.なんとなく雰囲気わかります?(フラッシュがなくても明るい頭部は,僕じゃないですからね)
すっかり酔ってしばらく散歩.なんか消えてしまった昭和の路地裏の夢をみるような時間がゆっくりゆっくり過ぎた.
くらい灯がともり濡れた路に広がっていき,杯やグラスの擦れ合う気配が仄かにもれてくる.そんな路地の帰り路の気持ちよさ.しみじみした.くらい 空には妖艶な雲がうごめいていたのが酔眼にも見えた.
あとは自宅近くのバーgaletassoへ.金沢の夜をdeepに案内した次第であります.