K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

浅川マキ:LIVE

浅川マキ:LIVE (1971, 東芝EMI)
   A1. 別れ
   A2. 赤い橋 
   A3. にぎわい
   A4. ちっちゃな時から
   A5. 朝日のあたる家
   A6. かもめ
   B1. 少年
   B2. 死春記,
   B3. ピアニストを撃て
   B4. オールド・レインコート
   B5. ガソリン・アレイ
   B6. さかみち
今田勝(p),稲葉国光(b),つのだひろ(ds),萩原信義(g) ほか
1971年大晦日 紀伊国屋ホールのライブ
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ボクは昨年の秋頃から気になって,浅川マキのアルバムを入手しはじめた.というのは山下洋輔とか近藤等則を気にすると,浅川マキのLPは不可避.

しかしリアルタイムに聴けた当時,京大西部講堂のポスターがとても怖くて,(当時)ウブなボクには手が出なかった.

当時の浅川マキを十分上回る年頃になった昨今,レンタルでアンソロジーのCDを借りて聴いた.1980年を中心とした20年弱の空気の缶詰.だけど編集が不満足.やはりオリジナル,しかもCD化されていないものが多いのでLPの蒐集が不可避.
そんな訳でお茶の水のディスクユニオンで手にした浅川マキLP第一号は1971年大晦日,紀伊国屋ホールのライブ”LIVE”.ジャズ色は思いの外弱いが萩原信義のギターがとても格好いい.
B面、ガソリンアレイで盛り上がり、

 ー マキ   ”またね………”

そのあと静寂のなか今田勝のピアノと「さかみち」.

 ー マキ ”或る日 又 雨が降って わたしは坂を降り て行く そして 部屋の前を通り過ぎて行く”

 ー 拍手 

 ー レコード針があがる音.
しばらくの沈黙を味わう. 彼女の声はドルフィーの音と同じように虚空に溶けているだろうな.

 

MAKI LIVE(紙ジャケット仕様)

MAKI LIVE(紙ジャケット仕様)