何となく今の気分なので、こんなの聴いています。楽歴的にはボクが大好きなWoody ShawのVillage Vanguardのライヴでピアノを弾いているヒト。もっとも、ショウと比べて、とても軽量な印象は拭えないのだけど。だから記憶に残っていない。名前から、アフリカ出身のヒトかと思ったけど、ハーレム生まれ。1949年生まれbaby boomer。
そんなピアノ奏者なのだけど、いつも参考にしているブログ記事を見て、俄然気になってきたのが正月過ぎ。ショウのピアノ奏者であることも一つなのだけど、全曲Fender Rhodesということに惹かれた。ボクが好きな1970年代から80年代のオトのなかで、やはりFender Rhodesの役割は大きい。それにソウル系の曲が多いことも魅力。ハザウェイに惹かれたのも、彼のFender Rhodes抜きには語れない。
もっとも当時は私的南米ブームだったし、耽美的ECM好きだったりするので、肉感的な音楽は最近までお預け。近所のモトDJ君と呑むようになって、何となくGroove熱が高まってしまったのが、つい最近。そんな訳で笠井紀美子のアルバムとかと一緒に注文した。
さて聴いた感想なのだけど、緩い感じのFender Rhodesがタラタラ流れる感じで、やや締りがない。だけど、それが案外気持ち良い。悪くないのだ。ショウのアルバムで印象が薄い理由も改めて分かったような気がするのだけど、それでもヨシとしたくなる軽さ。何となく今の気分の曲なので、気持ち良い。
実は誰と一緒に弾いているのか確認せずに買ったのだけど、1980年代のWeather reportのリズム Victor BaileyとOmar Hakimとなかなか豪華。だけど、まあ気合は入っていないね。気合入れるような音楽じゃないし。手堅い、というコトバがぴったり。
そんな訳でFender Rhodesフェチのオジさん(オバさんでもいいけど)にぴったりの気持ち良い音楽を聴きながら、なんとなくふわふわの気分も楽しいよ。
追記
このアルバムのチータレーベルって、ポニーキャニオンでNY在住の中村照夫がプロデュースしているもの。30年くらい前にロイ・ヘインズのヒップ・アンサンブルを聴いて、ベーシスト・中村照夫を知ったのだけど、プロデュース業もしているのをはじめて知った。何となく、彼の味わいかなあ、とも思えるので、少し中村照夫関連の音も聴いてみたいなあ、と思うこの頃。
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Onaje Allan Gumbs: Just like yesterday(2010, Cheetah)
1.What you won't do for love
2.Betcha by golly wow
3.Hot dawgit
4.Ribbon in the sky
5.Inner city blues
6.I'll be around
7.That's the way of the world
8.Quiet passion
9.A child is born
10.The tokyo blues
11.Dolphin dance
12.Yearning for your love
Onaje Allan Gumbs(Fender Rhodes), Victor Bailey(b expect 9), Omar Hakim(ds), Billy "Spaceman" Patterson(g on 3,4,5,6,8,10,12), Chuggy Carter(perc on 5,8,12), Marcus McLaurine(b on 9)