K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

台湾・西部幹線:曖昧な熱帯の冬空のもと高雄から台北まで


嘉義は北回帰線の上にあるそうだ。亜熱帯と熱帯の境界

---------------------------------------------------------------------

 今回の旅程では、台北から高雄へは新幹線で行った。夜間であったこともあり、2時間の平板な感じの移動。鉄道の運営面が日本をベースとしているためか、全く異国感のない2時間であった。帰途は在来線に乗りたいなあ、と思った。出来れば、台湾映画に出てきそうな景観が期待できる(と勝手に信じている)東部幹線を使って。7時間の旅。

 とても残念だったのは高雄駅でチケット入手を試みたのだけど、満席で駄目だったこと。次に台湾に出かける口実ができた、と思う事にした。それでもとにかく在来線に乗ってみたくて、西部幹線に乗った。こちらは本数もあり容易。高雄から台北まで5時間。平野部を走るので、予想通り変化に乏しい車窓だったけど。まあ、のんびりとできて、それはそれで良かった。

 電車に5時間も乗る、なんてことは久しくなかったので読書。林芙美子「放浪記」の昭和25年頃の版をゆっくり読んだ。昔の日本みたいな景観もちらほらするなか、正字・旧仮名遣いで読む古のモガの話は辟易するほど過剰なのだけど、まあ面白かった。

高雄駅でぼんやり列車を待つ

日本の田園風景に近いけど、南方がはいっている

こんな曖昧な空が続いていた熱帯の冬

子供の頃の北陸本戦にも走っていた。完全電化される前のこと。

 

これは駅弁。骨付き牛と魚と卵。大雑把だけど美味しかった。お茶込みで100台湾$(約300円)