K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

九谷青窯を訪ねた:徳永遊心のうつわ・オトナの工場見学


 先週末から昔からの友人が訪ねてきている。この数年、1〜2回/年は来て、呑み喰いする。その彼が九谷を買いたいという。ボクは詳しくないので、どうしたものかと思っていたのだけど、ハタと思い出したのは青窯。伝統的な九谷焼ではないのだけど、使いやすい生活器。青窯の陶工・遊心に頼んで、見せてもらうことにした。場所は寺井(8号線・小松手前の大長野の近く)。

 当日、近所の仲良し夫婦・SAくんとSNちゃんも誘って出かけた。金沢から南へ20km弱。なかなか賑やかな道中になった。体調不良で気分が下がりっぱなしだったのだけど、そんな陰鬱な気分が飛んで良かった。

友人はカップを二組、SA・SNは大皿二枚(かな?)、ボクをは6枚。宴会の前菜用に。平らだから、幾つかの酒肴の汁が混じらないよね、が殺し文句。

 この後、工房を案内してもらい、皆大満足。工程のひとつひとつが人手をかけて行われているのを見て、なんか縄文・弥生から続く器のつくり手か、といたく納得してしまった。それと、土が生きているという話しにも。SAクンは「オトナの工場見学」と嬉しそうな顔で云っていたけど、そうだよね。

 金沢に戻った後、「かぶと」のケーキを食べることになって、弊宅へ。SNちゃんが「ぴったりじゃん」とブルーベリーの皿にブルーベリーのタルトをのせた。

 宴会の酒肴用の積もりだったけど、和でも洋でもない、和でも洋でもある、そんな意匠なのでケーキ皿が最初の使い道。作者と同じようにちょっと不思議な感じで、されど使いやすい生活器。写っている蕎麦猪口も同じ作者なのだけど、珈琲、ワイン、日本酒、焼酎と違和感なく使える便利な器だと思う。