K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

口三方岳(1269m)残雪を求めて再び


 日曜日は雨だと思っていた。最近の天気予報は油断ならなく、刻々と予報を変え、結果として晴れることが多い。この日もそう。前夜に晴れることを知って、急に山に行きたくなった。

 そんな訳で、急遽、セイモアスキー場から口三方岳へ。昨年の今頃登って、残雪を大いに楽しむことができたから。

 山麓は春模様。櫻が満開。

 閑散としたスキー場から口直海川沿いに林道を歩く。渓流釣りの様子が気になって仕方がない。ここにも釣り人がちらほら。渓流を見ながら林道を歩いていたら、登山口を行き過ぎる失態。なんと往復5kmを余分に歩いてしまってから、登山口へ。1時間ばかりロス。昼食を持たずに来たので、少し焦る。

 急坂の登山道を少し上がると片栗の花が随分咲いていた。昨年はもう少し早かったためか、見かけなかった。

 そして期待通り、標高900mあたりから、広い尾根の上に残雪。

なんとか消えてしまう前に楽しむことができた。中間地点から上は広い尾根歩きで、残雪の上を気持ちよく歩く。誰も上がってこないし、下ってもこない。独り、の味を存分に楽しむことができた。実質(余分に歩いた分を除き)、2時間半で山頂に。結局、誰とも会わなかった。

 冷たい風が吹く山頂で暫く過ごした。ここから見える犀奥の景色は荒々しく、一度は行ってみたいが、随分深い。そんなことを考えていた。


 同じ道を下るのだけど、残雪の上を滑るように走る。楽しい。気持ちがパクっと開いたような感じになるので、随分と明るくなったように感じる。

 次第に冬から春に戻っていく感触を味わった。下山は1時間半。途中、4パーティ8人とすれ違った。5kmを余分に歩いてトータル16km。標高差900mの気持ちよい山行だった。