4月28日、雪が名残惜しく、また独りなので大きな山も怖く、ということで口三方岳に出かけた。尾根一本なので残雪の上も分かりやすい、筈だった。登りはともかく、大きな尾根の下りは枝尾根に入りやすく、少々迷ったりしてしまった。目の前のトレースが消えたときのドキドキとした感じは、決して心地よいものではなかった。独りは気楽・気軽だけど、その見えざる制約に縛られたような感覚があって、きちんとした山岳会に入るか、山仲間を見つけなきゃ、と思った。
まずまずの天気。里は新緑で気持ちの良い朝。前夜は遅くまで呑んでいたので、9:30と随分遅いスタート。
1時間も登ると、次第に残雪が出てくる。良い天気で気温も高めなので、雪からは淡い湯気が沸いていた。
陽が真上に近づくにつれ、空が真っ青になってきた。眩しい。
蒼天のもとでの登山は気持ちがいい。頂上付近からの景観はすばらしく、白山から犀奥まで一望だった。
白山
大笠あたり
立山も見えていた
こんな景観を見ながら、滑るように駆け下りたら、目の前からトレースが消えていた。