音楽用MACminiの買い換えにともない、High Sierra環境でのAudirvana Plus3でのDirect mode復活を行った。先に結論を云うと、
(1)作業は面倒ではあったが、大きな問題も無く、実にスムーズであった。途中、不穏なイレギュラーな動作はなかったので安心。
(2)OS(High Sierra)がクリーンインストールに近い状態なので、インストール後の動作は極めて安定。
(3)肝心の音質は「素晴らしい」。そもそもMACminiの能力向上(CPU速度倍増、メモリ倍増の16MB、ディスクはSSDに)で、高速動作であっても発熱を抑えるようになっている。だからDirect Mode不可であっても躍動感のようなものは向上。さらに今回、Direct modeを復活させると音の鮮度は眼に見えて(耳に聞こえて?)改善。かなりインパクトは強かった。
さて作業であるが、事前準備として、
(1)「音関連のシステムファイルIOAudioFamily.kext」を、Direct modeが動作したOSX El Captanのものを入手、
(2)IOAudioFamily.kextの入れ替えにともない、High Sierra環境でのアクセス権の修復が可能なunix上のSW「RepairPermissions」の入手(Onxyにアクセス権修復機能がなくなった)、
を行う必要がある。
以上の準備の後、「音関連のシステムファイルIOAudioFamily.kext」を、現状のHigh SierraのものからDirect modeが動作したOSX El Captanのものと入れ替える作業を行った。内容は以下のサイトの手順でばっちり。ただしアクセス権の修復は別途。
Mac OS Sierra で不採用となったDirect Modeを復活させる手順 – IT trip
備忘のため、自分で実行した手順を記載する。
(1)SIPの無効化
Audirvanaを使うMACminiのSIPを無効化する。リカバリモードでのターミナル上でコマンドを打つだけ。仔細は以下の記事の通り。本当に簡単。
Mac OS SierraでSIPを無効にする方法(非常に簡単でした) – IT trip
(2)PCを再起動後、IOAudioFamily.kextを入れ替え
当該ファイルの格納場所は、/System/Library/Extensions 。フォルダへの移動、を使う。そこにOSX El CaptanのIOAudioFamily.kextをコピーすると、もともとのSierraのものとの入れ替えを行うか、聞いてくるので、入れ替えを指示。
(3)RepairPermissionsでファイルのアクセス権の修復
RepairPermissionsの実行ファイルをディスクトップに置く。ターミナルで作業ディレクトリをディスクトップに移動し、下記リンク先に記載の通りターミナルでRepairPermissionsを実行する。時間は少しかかるかも知れないが、気長に待つこと。終了するとディスクトップにLog fileが残る。IOAudioFamily.kextのアクセス権の修復記録が残っている。
新・OS X ハッキング!(182) Sierraで「アクセス権の修復」が消えた理由とその対策 | マイナビニュース
(4)再起動
前掲の記事では立ち上がるまで2時間とのレポートであったが、私の場合、通常の起動と同じであった。
(5)Audirvana Plus 3のDirect modeをonにする。
ばっちりonになる。ここで、ようやくホッとする。嬉しい。
(6)SIPの有効化
これも下記記事を参考に。
Mac OS SierraでSIPを無効にする方法(非常に簡単でした) – IT trip
(7)システムの自動アップデートをストップ
やはりOSのアップデートは慎重にすべし。私の場合、音楽専用機ではインターネットアクセスを「原則」行わないことにして、ウィルス対策SWも入れていない(リソースを喰う)。だからセキュリティ面で暫し必要となるアップデートも不要と判断している。余分なSWも入れないので、これでいいのではないか。
Mac OS Sierra でOS自動アップデートを無効にする方法 – IT trip
以上で完了。作業は1時間もかからない。今回はOnxyでのアクセス権の修復が出来なくなったので焦った。そこの代替案の捜索に少々時間を要したが。
その面倒さが容赦できる程、音質の改善は目覚ましいものがある。