K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

No Tongues: Les voies du Monde(2018) 木の胴体の共鳴音を聴く趣

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 月光茶房の原田さんのtweeで出知ったアルバム:

 ベース2本の重低音の上で管が2本。ミニマルというよりは、ジャケットの絵柄からイメージが喚起されるようなアジア・アフリカのトランスを呼び起こすような音が繰り返される。即興、というよりは、巧みに作曲された音。金管を含めたアンサンブルなのだけど、全般的に金属音は感じなくて、木の胴体の共鳴音を聴く趣。鳴らし始めると、耳を離せない。

音響空間を強く意識した録音で、大きなスピーカーで大きな音で聴くと、彼らの呪術的な音に痺れる。やはりしっかりした音で聴くべきアルバム、と思った。実はレコードも注文済み。bandcamp経由だとDL付きなので、送料を加味しても安い。入荷は9月以降と連絡があって、少しがっかりしたが。とてもレコード向きの音響だと思う。

原田さんがAECに言及されている。逆向きなんだけど、AECも聴かなきゃと少し集めたレコードを聴かなきゃね。

 

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No Tongues: Les voies du Monde(2018, Ormo records)
1. Fernand 00:47
2. Inuit suit 12:31
3. La voie des esprits 14:11
4. Chant dit 01:50
5. Mamm gozh 08:08
6. A.K.A. 02:55
7. Monsieur Freeze 01:22
8. La voix de la mort rugissante 06:54
9. Pisini'a 07:44
Matthieu Prual(sax, b-cl), Alan Regardin(tp, cor, objets, khên) , Ronan Courty (b, objets) ,Ronan Prual(b)