仕事での移動が続く。岡山には柔らかな日差しの穏やかな土地、の印象が強いのだけど、真冬の夜更けに着けば、プラットフォームを抜ける風がただ冷たいだけだ。
味気ない新幹線のホームから降りて、在来線へ出ると、様々な行先を見て、子供の頃に乗った特急列車、行く先々の知らない地名にどきどきしたことを、ふと思い出した。岡山駅から、山陽、播州、山陰、高知、松山、高松。。。。
ホームに降りると、気動車の排煙の臭い。これも遠い記憶、振動音とともにノスタルジーのようなものを呼び起こす。
ホームは海を印象付ける飾り付けだが、寒い夜には冷たさが募るばかりだった。